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公開日:2020/03/15  

日本刀の組み立て方法とは?

日本刀の部品がいくつかあるというときには組み立てたほうが高く買い取ってもらえるのではないかと考えるかもしれません。また、手入れをするために分解してみたのは良いけれど、どうすれば元通りになるのかがわからなくなってしまったということもあるでしょう。そこでここでは日本刀の組み立て方について見ていきましょう。

日本刀の基本的な構造から考えよう

日本刀の組み立て方を知りたいときにまず押さえておく必要があるのが構造です。どのような構造になっているかがわかれば簡単に部品を組み上げていくことができます。実はかなり単純な構造になっているので、理解してしまえば誰でも簡単に組み立てることが可能です。

基本的には目抜きの部分に目釘を押し込むことで固定する仕組みになっていて、留め具に相当するものは目釘しかありません。つまり、他の部品を正しく組み合わせていき、最後に目釘を目抜きの部分に押し込んだらどの部品も固定されて動かなくなっていれば正しくできたと判断することができます。

具体的にどんな部品をどのように合わせていけば良いのかを確認してみましょう。必要なのは刀身と柄に加えて、鍔とはばきと二つの切羽で、これだけあればきちんと正しく作ることができます。刀身にまずはばきを取り付けることから始めます。切れ込みがあるほうを刀身の峰のほうにするように取り付ければ問題ありません。

そして、はばきの下側に一つ目の切羽を通し、その下に鍔を入れ、さらにその下に切羽を入れましょう。二つ目の切羽の下から刀身を柄に挿入すれば完成ですが、柄には方向があるので注意しなければなりません。刀身と柄の目抜きの位置が合う向きにすれば大丈夫なので、焦らずに確認しましょう。

基本的に日本刀は刀身と柄と鍔からできていて、はばきは刀身側の留め具に相当し、切羽はスペーサーの役割を果たしています。ここまでできたら、後は目抜きに目釘を通せば全てが固定されます。

分解するときにやり方を確認しておこう

すでに分解されてしまって部品に分かれてしまっている場合には基本的なやり方を踏襲して組み立ててみるしかありません。しかし、手入れのために分解しようと思っているときもあるでしょう。その場合には分解をしながらどんな構造になっているかを確認しておくのが安全策です。

基本的には分解するときと全く逆の手順を踏めば元通りの姿にすることができます。目釘を抜くところから始めて、一つ一つの部品を取り除いていく過程をよく覚えておくようにしましょう。心配な場合には一つの作業を終えたときに写真を撮っておくのが良い方法で、困ったときにこういう形になれば良いとすぐに見てわかるようになります。

はばきの方向や鍔の表裏、刀身と柄の方向などのように完成図があれば一目瞭然のものも多いので、写真でどんな様子なのかを記録しておくのは効果的です。

買取に出すときには組み立てるべきか

日本刀を買取に出すときに組み立てるべきかどうかで悩むこともよくあります。部品は全て揃っているけれどバラバラの状態で倉庫から見つかったというときにはそのままでも買取価格に影響があるのかないのかというのが気にかかるのが当然です。

一般的にはきちんと部品が正しく揃っているのであればバラバラの状態であっても査定価格にはほとんど差が生じません。業者は日本刀をきちんと取り扱える人材を確保しているのが普通なので、部品が揃っていれば正しく元通りの姿に戻すことができます。

バラバラのまま査定を依頼すると、正しく査定金額を出すために組み立てたいと申し出られることすらあります。無理に自分でやって壊してしまうと大幅に価格が下がってしまうリスクもあるので、あえてそのままにしておくのが賢明です。

また、手入れをするために分解したというときも同様で、元の通りにしてから買取に出す必要はありません。組み立て方がわからなくなってしまったようなときには無理をせずにそのまま査定してもらうようにしましょう。

ただし、部品を一つでも紛失してしまうと日本刀としてではなく、個々の部品として買い取られることになってしまうのが一般的です。刀身や柄、鞘や鍔などはそれだけでもかなりの価格が付く場合もありますが、完成品のほうが高いのは確かなので十分に注意しましょう。

 

日本刀の組み立て方は構造がわかってしまえば簡単で、刀身にはばきを取り付けた後、切羽、鍔、切羽の順に挿入していきましょう。そして、方向を合わせて柄に刀身を差し込み、目抜きの部分に目釘を入れれば完成です。実際にやってみると不安が生じることも多いので、もし手入れなどで分解するときがあれば分解途中の写真を撮影しておきましょう。

買取に出すときにはきちんと組み立てておくべきなのかというのはよくある悩みですが、業者が正しいやり方でやってくれることから無理に元通りにする必要はありません。日本刀がバラバラの状態でも買取価格が下がることはほとんどないので安心してそのまま査定を依頼しましょう。

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