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高く売れる?有名な日本刀5選

高く売れる?有名な日本刀5選日本刀は、その殺傷能力もさることながらすらりとシンプルな外観と冷たく鈍い輝きを放ちながら、多くの骨董マニアを虜にしてきました。

特に平安から鎌倉時代にかけては多くの名工が現れ名刀と呼ばれる作品を世に送り出しました。

多くの血塗られた歴史をかいくぐってきた日本刀もあれば、英雄伝説に名を刻む一振もあります

日本文化の髄とも言える日本刀の中でも、歴史上有名な五振についてご案内します

 

鬼を退治した名刀「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」

天下五剣としてあまりにも有名な「童子切安綱」は、国宝として東京都の国立博物館に所蔵されています。

源頼光が大江山の酒呑童子という鬼を退治したという伝説は10~11世紀の頃のもの
その際、鬼の首をまさに一刀両断できたのは名刀安綱のおかげであったと言います。
真偽のほどは別として、名刀安綱は足利家の所有となり、豊臣、徳川と渡り、松平家へたどり着きます。
その後も波瀾万丈、紆余曲折を経た名刀は昭和8年、松平康晴子爵の名義で国宝第一号に指定されました。

 

イナバウアーなみの反り「鬼丸国綱(おにまるくにつな)」

鎌倉時代初期の刀工、粟田口国綱の作
日本刀の刀身デザインが変わりつつある時代に作られた名刀です。
それまでの日本刀は、はばき元から一気に反る形が一般的でしたが、国綱は刀身全体がゆるやかなアーチ状に反る「輪切り」という形状になっています
長さ78.2㎝に対し反り具合が3.2㎝という数値は、後世の日本刀と比較しても突出しています。
そのしなやかな刀身は鬼の首をいともたやすくかき切ったということです。
太平記に記されている北条時貞の夢に出て来た鬼の伝説です。

 

古刀の権威を唸らせた「三日月宗近(みかづきむねちか)」

明治大正にかけての日本刀研究家で古刀の権威とも言われる本間順治氏が、そのあまりの美しさに息を呑んだという名刀が「三日月宗近」です

鍔元からだんだん細くしなやかに反りかえる刀身は、日本刀ファンでなくとも見惚れてしまうほどです。
三日月の由来は、打ち除けの紋が三日月のような形をしているからと言われています
室町時代の刀剣書にはすでに記載がありますが、それ以前の詳しい史実は明らかではありません。
豊臣秀吉が所有し寧々(北の政所)へと譲り渡されたという過程は歴史上も有名です。
現在は国宝として国立博物館所蔵となっています。

 

病祓いの宝刀「大典太光世(おおてんたみつよ)」

幅広で短い刀身が特徴的な「大典太光世」は平安時代後期の名刀です。

足利家の宝刀とされていましたが、豊臣秀吉へ献上され、秀吉から前田利家へ渡ったということです。
加賀百万石の前田家の家宝として長く受け継がれてきた名刀は現在、石川県立博物館所蔵の国宝として観賞することができます。
前田利家がまだ所有していなかった頃、娘の豪姫の病を祓うために秀吉から「大典太光世」を借りたところ、三日のうちに病は治ったということです
喜んだ利家が「大光世典太」を秀吉に返すと娘の病が再発し、ふたたび借りる羽目に。
これを繰り返すうちに秀吉はとうとう利家に「大典太光世」を譲ることにしたということです。

 

破邪顕正の名刀「数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)」

日蓮宗の開祖、日蓮が所持していたことで数珠の名が冠された名刀です。

仏僧である日蓮は頑なに法華経を信仰し、他宗派を批判していました。
そのため、敵が多く、他宗派から攻撃を受けることもありました。
甲州身延山へ入山するときに信者のひとりから護身用にと贈られたのが青江恒次作の日本刀です。
日本刀を受け取った日蓮は日本刀の柄に数珠を巻き意気揚々と山の中に入っていったということです。
以来「数珠丸恒次」と呼ばれるようになりました。
重要文化財に指定された「数珠丸恒次」は、現在兵庫県尼崎市の本興寺所蔵となっています。

 

1億5千万円の日本刀も!

名刀と呼ばれるものは文化財か国宝なので売買の対象にはなりません。
けれども作者が名高い刀工であれば一気に高い値がつくのが骨董の世界。

和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)

相州正宗(そうしゅうまさむね)

備前長船兼光(びぜんおさふねかねみつ)

などの銘があると高額で取引される可能性があります

江戸時代後期の名工源清麿(みなもとのきよまろ)の銘のある日本刀には1億5千万円の値が付いたことさえあります。
名工の作に高値が付くということは、それを模倣した偽物が出回る可能性もあるということです。
日本刀には模倣品も多いので注意が必要です。

 

無銘でも保存状態が良ければ高く売れる

名工の作品でなくても素晴らしい日本刀があり、高い値段で取引されることもあります

刀剣ショップなどでの査定で重要視されるのは製作者や時代の他に、保存状態です。
平安時代より生まれた日本刀は、明治9年の廃刀令を経てなお、現在も作られ続けています。
かつてのように武器として使うことはなくなりましたが、研ぎ澄まされた美しさは変わりません。
美術工芸品としての価値は高まる一方です。
日本刀を所持している方々は保存状態に十分留意しておかなければなりません。

日本刀はその家の財産であり家宝ともなります。