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公開日:2021/03/01  

日本刀買取時に確認しておきたい見積もりのポイント


日本刀は昔まで武士の武器であり、誇りとまでいわれていました。しかし廃刀令が発令されてからは刀の所持を禁止され、現代では美術品としての価値が出ています。そのため現在は日本刀が美しければその分、価値に直結するようになりました。もしも日本刀の買取を希望する場合は、いくつかの事項を確認しておくことをおすすめします。

刀の平均買取価格はいくらなのか

一度でもサイトを確認したことのある方は知っているかもしれませんが、日本刀の価格を明記しているページはありません。相場が出ていない理由としては、一つ一つが同じ型から量産されたものではなく、保存状態もさまざまなためです。この時代の刀はいくらくらいという目安を知ることはできますが、装飾や市場価値によっても、実際に目で見て鑑定して初めて鑑定結果が出ます。

たとえば、保存状態で例えると刀は鉄でできているため、放置すると錆びていきます。錆始めは、表面に点々とある程度ですが、そのまま放置していると徐々に刀の奥までいき最終的にいくら錆を落とそうとしても手遅れになってしまいます。

場合によっては、柄から刀を引き出せない可能性もあります。保管状況にもよりますが、最短で1年間放置していると取りきれないほどの錆びが発生するケースもあります。当然そのような刀の場合は、美術品として使うことができないため価値は下がり、減額されることになります。

そのため、普段からできるだけ手入れをしておき、刀をできるだけキレイな状態で保管しておきましょう。同じランクの刀でも、キレイな状態の方が高額で買い取られるため、日頃のチェックや手入れを怠らないことが重要です。また、錆び以外にも柄の傷や刃切れでも減額の対象となってしまい、同ランクの刀でも価格に違いがでてきてしまいます。

登録証は必要不可欠

まず、最初に大まかな査定で見られるポイントを説明します。最初は登録証の有無です。登録証とは、人間でいう戸籍のようなもので、美術的価値のあるものに教育委員会から発行されています。この登録証がなければ、売買したり所持することもできません。

過去に骨董品店などから購入した場合は、登録証もありますが、ご先祖様の日本刀を受け継いだ場合は登録証がない可能性もあります。万が一所持していない場合や、存在していたが紛失してしまった場合は、警察の生活安全課に連絡をして、登録審査で審査してもらいましょう。

次に上でも述べたように錆の有無です。日本の特徴として湿気が多く、手入れをしていないとすぐに錆びついてしまいます。そのため錆があれば価値は下がりますが、登録証があれば買い取りの対象になりなるところもあります。万が一、錆を落としてからの買い取りになった場合は、研磨に最大で数十万円かかるため、研磨費用と買取価格を比較して検討しましょう。

次は市場価値です。お店も売れる商品を手に入れたいため、人気のある商品はその分高く買い取ってくれます。たとえば、大河ドラマや小説で人気のあるキャラクターが使っていた刀と同じような刀は人気が出てくる場合があります。まったく同じ刀は1つとしてないため、今まではあまり知られていない刀でも似たような刃文であるという理由で需要が出てくる可能性もあります。

鑑定書があれば価値を証明できる

銘の有無が、日本刀の価値を決めるのに大きく影響します。銘とはその刀を作った鍛冶の名前です。有名なものだと、村正があり誰の打った刀なのかでも大きく左右されます。しかし名のある刀でも、刃こぼれをしていたり錆びていたりなど、刀の状態が悪い場合は買取価格は大きく下がってしまいます。逆に、あまり知られていない刀でも、もともとの評価は低いですが保存状態がよいと買取価格が上がることもあります。

次に贋作であるかどうかです。絵画や壺などの骨董品でも贋作というものは存在し、日本刀においても、名刀と呼ばれるものに似せた偽物が存在します。偽物の場合でも買取を断ることはありませんが、真作と同じ価格とはなりません。真贋の判断としては、手元に鑑定書があれば価値を証明できます。この鑑定書は、日本美術刀剣保存協会で価値基準を定め発行しています。

この価値基準は4つ存在し、上のランクであればあるほど何倍もの価値がつくこともあるため、非常に重要な役割があります。このように、鑑定書があれば、あまり有名ではない刀でも本来の価値を証明することが可能で、販売価格も大きく変わる可能性も期待されます。

そのため、鑑定書を持っている場合は必ず査定の際に提出すること安心です。しかし、鑑定書がなくとも歴史的な価値のあるものを知らずに持っている可能性もあるため、気になったら査定をすることもできます。

 

せっかく買い取りしてもらうには、少しでも高値で提示して欲しいという気持ちになります。そのためには、まずは比較的手の出しやすい手入れをすることをおすすめします。しかし、あまり管理に自信がない場合は、手間や費用がかからないうちに早めに売ることも一つの方法です。

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