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公開日:2018/09/15  

槍も日本刀の一種!

日本刀と聞くと、すらりと長い刀身で、侍が腰に差すものをイメージするかもしれません。でも日本古来武器にはもあり、槍ももちろん日本刀の一種です。槍は全長も重量もありますし、実際に目にすると大変に迫力のあるものですね。現在博物館の所蔵となっている名槍もありますので、是非注目してみて下さい。

 

江戸後期の天下三名槍(てんがさんめいそう)

槍と言えば、知る人ぞ知る天下三名槍(てんがさんめいそう)があります。江戸時代の後期に名高い御手杵(おてぎね)、日本号(ひのもとごう)、蜻蛉切(とんぼきり)の3本を指して言われますが、誰が呼んだかそんな二つ名を持っています。

この中で唯一焼失してしまったのが御手杵で、東京大空襲で失われてしまった名槍です。レプリカは結城蔵美館にありますが、全長3.8メートルで穂(槍の刀身)が138センチもある、ちょっと変わった形をしています。日本号は作者不明、室町時代のものと言われていて、元々は皇室所有物です。15代将軍足利義昭に贈られ、その後織田信長の手元に渡り、豊臣秀吉に受け継がれ、その後福島正則、母里友信の元を経て現在は福岡市博物館所有となっています。

黒田節に「日本一(ひのもといち)のこの槍を」という歌詞がありますが、それがこの槍の話。逸話ではありますが、福島正則が大酒を飲み干せば好きな褒美を取らせると言い、酒豪の母里友信が日本号を得たという話です。全長約3メートル20センチで、穂は約80センチです。

蜻蛉切は戦国時代に本田忠勝という武将が愛用していた有名な槍です。穂が約44センチと短めで、全長は当初は6メートルもあったと言われていますが、後年使いやすくするために削られたと言われています。飛ぶトンボに当たって真っ二つにしたという切れ味の鋭さから、この名前がついたという逸話がある名槍です。江戸時代の記録によると、蜻蛉切はもう1本あり、刃の形が異なる形をしていますが、作者は同じ藤原正真といいます。こちらは現在消息不明ですから、今後出て来たら大発見ですね。

 

槍も日本刀買取業者で買い取ってもらえる

槍も日本刀の一つであり、もちろん日本刀の買取業者に出すことが出来ます。一般的なご家庭から槍が出て来るということはあまりないかもしれませんが、実際に流通しているものもあり、非常に美しく状態の良いものも世に出て来ています。由緒ある刀匠の家系で大切にしまわれていたものや、戦国武将の家系で伝わるものなど、現代にも伝えられているのは感動ですね。

大身槍は穂が30~60センチのものも多いですが、80センチを越える重量が重いものも流通しています。穂が非常に美しく、手入れの行き届いたものであれば、高価買取も期待できるでしょう。使用感があるものは、多少の当たりはあっても槍の歴史の一部として捉えられ、多少の傷は時代を感じさせてくれる価値にもなるはずです。

変わったものでは十文字槍などもあり、前述の本多忠勝の蜻蛉切を作った藤原正真の大和国金房派でも有名です。ただし、十文字槍は手入れが難しく、ちょっと価値が下がりやすい傾向があるとのこと。ただもちろん、業物で美品であれば高い価値がつくことは間違いありません。

 

専門知識が豊富で目利きの専門鑑定士が頼り

日本刀と聞いてなかなか槍のイメージがないのは、それだけ目にする機会がなく、骨董品としてもあまり流通していないからでしょう。でももちろん、大きな魅力を感じている人はたくさんいますし、買い取ってくれる業者も存在しています。

槍を買い取りに出す時に一番重要な事は、もちろん槍を見る目をきちんと持っている目利きの鑑定士がいる店を探す事です。槍の価値が何で決まるかと言うと、本物かどうかという真偽と品質だと言われています。骨董品や美術品について回るのは、真作か贋作かという問題。そこが鑑定できなければ、本当の価値を提示する事は出来ませんよね。

また、品質を見るというのは、例え名の通った刀鍛冶の作ではなくても、名品と遜色ないと判断できる場合もあるからです。槍の鑑定眼を持つ鑑定士は決して多くはなく、専門知識と目利きの経験が必須なので、やはり専門鑑定士が揃っているところに持ち込みたいですね。

買いたい人にとっても専門鑑定士は頼みの綱です。日本刀の愛好家は長年骨董に触れていて、玄人はだしの知識を持つ人も少なくありません。もちろん目利きにも自信を持っている人が多いですが、やはりそれでも刀剣を専門に鑑定している専門鑑定士には脱帽されると言います。素晴らしい知識量を持つ人同士、槍について熱く語れる時間も至福の時でしょう。安心して任せられると感じる業者に出会えれば、それだけで幸せになれるはずです。

 

槍の日本刀の一種であり、名槍と言われる作品ももちろんあります。美術館や博物館に展示されているものをじっくり見るのもいいですし、専門の買取業者を覗いてみてもいいでしょう。槍には槍の目利きがいて、専門の鑑定士が存在します。買取に出す時も入手したい時も、信頼出来る専門鑑定士がいる店を利用したいですね。

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