日本刀を所有している人で処分を考えているのなら、廃棄をするときの注意点などを知っておきましょう。適当に廃棄してしまうとトラブルになってしまう可能性が高いです。ここでは日本刀を処分するときに必要になる手続きや注意点をまとめて紹介します。
刀の処分や登録証などについて知っておこう
古くなった日本刀を処分する際は注意が必要です。基本的に金属などの不燃物として扱われるので一般ごみとして処分をすることはできません。日本等は銃砲刀剣類登録証というものが1つ1つの刀に付帯しているものです。
銃砲刀剣類登録証というのは一般の方が刀を美術品として所有しても良いという許可証です。各都道府県の教育委員会が発行をしてくれます。登録証が見つかったときには名義人を確認しておきましょう。必要なら名義人の変更などをおこないます。
ちなみに銃砲刀剣類登録証の所有者を変更するには教育委員会のウェブサイトに行き、PDFファイルをダウンロードできます。処分をするときには最初に警察署に行き、生活安全課に依頼をします。生活安全課では日本刀を預けるとそのまま処分をしてくれるので便利です。
基本的に日本刀を所有するにあたって、免許は必要ないです。そのため逮捕されてしまうというトラブルも起きないので、安心して警察署に行きましょう。発見届が発行されると都道府県の教育委員会が美術品として認定してくれれば、登録証をもらうことができます。登録証を発行してもらうためには費用が必要で、日本刀1本当たり6,300円が必要です。
また保管中に登録証を紛失してしまったときは再発行ができます。その際は日本刀1本につき3,500円かかるので注意しておきましょう。いつでも審査ができるというわけではなく、審査会は3ヶ月に1回や年間8回など定期的におこなっています。
審査時期はまちまちになるので注意が必要です。審査が終了すると発見届があれば不当所持にならないので安心です。審査を通過すると登録証が発行されます。登録証を保有している間は自分の所有物として認められますが、不合格だと処分されてしまうので気をつけないといけません。
処分するのはかなりもったいないので売ろう
日本刀はレアな商品もあるので、処分をしてしまうと損をする可能性があります。できるだけお得に処分をしたいのなら買取業者を利用をして刀を売却しましょう。買取業者では骨董品をたくさん買い取っています。
日本刀も売却することができます。中には高価なものもあって数十万円から数百万円で買い取ってくれるものもあります。骨董品店を利用して刀を売却するのならお店選びをしないといけません。
どのようなお店を利用すればいいのかというと、実績のあるサービスを使いましょう。たくさんの骨董品を買い取っているサービスなら、知識も多く市場価格も知っています。そのため適切な金額で刀を売ることができるので安心です。
またお店によっては買取方法には違いがあります。例えば店頭買取と呼ばれるものが用意されているのですが、直接お店に商品を持って行き売ることが可能です。その日に素早く現金化できるのがメリットなので、早期売却をしたい人におすすめです。ただし運搬中に刀が破損してしまうリスクがあるので注意をしないといけません。
破損のリスクを考慮するのなら出張買取がおすすめです。出張買取は自宅までスタッフが来て刀の売却をすることができるサービスです。直接お店に持っていく必要がないので安心感があります。
ちなみに出張を利用するときには手数料に注意しておきましょう。ほとんどの業者では出張費を取っていないです。そのためできるだけコスト削減をしたいときは、業者のホームページを見て諸費用について調べておきましょう。
模造刀などの場合はどうすればよいのか
刀は基本的に玉鋼という素材を使用して作っています。形が似ているだけで素材が違う方なら模造品として売られているので注意しておきましょう。模造品や模擬刀などは刃物には該当しません。そのため所有をしていても違法にはならない商品です。
上記の刀を処分したいときには、各自治体の処分方法を確認してゴミとして処分をすることが可能です。ちなみに一般的な模擬刀などは売却できないケースが多いので、買取りに出すときは注意が必要でしょう。
中には希少価値の高いものもあるのですが、そのような商品は買い取ってもらうことができます。ただし本物の刀と比較するとかなり安い金額で買い取られてしまうので気をつける必要があります。
日本刀を処分するときに注意しておきたいのが処分方法です。一般ごみとしては処分できないので注意が必要です。また名義人変更等をする必要もあるため、登録証を確認しておきましょう。
ちなみに登録証があると買取サービスに出すこともできます。所有している刀を売ることができるので、お得に処分したいときに活用できるのが強みです。売却をおこなう際は骨董品店を選定する必要があります。
また模造刀などは刀ではないので所有しても違法にはなりません。また一部売却できるものもあるので売ってみましょう。