有名漫画の影響などによって、日本刀の認知度が高まってきました。認知度向上にともなう形で、「日本刀の買取りをしたい」「日本刀の売買を行ってみたい!」と考えている人も中にはいるでしょう。ただし、日本刀の買取りを行うには「古物商許可証」の取得が必須です。そこで今回は、「古物商許可証」を紹介します。興味のある人は参考にしてください。
古物とは
「古物商許可証」について紹介する前に、そもそも「古物」とは一体何なのでしょうか?「古物」とは主に中古品全般を指す言葉ですが、具体的にいえば2つの定義があります。1つは「1度でも使用された品物」、そしてもう1つは「使用目的で購入したが、使用せずに市場に出回った品物」です。
つまり、新品の状態でも取引を経ることで、古物営業法により「古物」とされることを意味しています。日本刀もこの「古物」に該当するものです。知人から譲ってもらったり、蔵の中から発見されたりしたケースも同様に扱われますが、一部例外もあります。たとえば、航空機や鉄道車用、5tを超える大型機械は古物には該当しません。また投機目的でのインゴット、金貨、金塊、お酒や食品といった消費してなくなるものも同様です。
古物商とは
古物について紹介しましたが、世の中にある多くのアイテムは古物営業法に基づいて考えれば「古物」といえます。そして古物を取り扱って買取りや販売、レンタル業をする個人や法人のことを「古物商」と呼ぶのです。転売している人も古物商に該当します。
ネットが発達した現代、アプリやインターネットオークションを活用して、副業やビジネスをする人は珍しくありません。ただし日本刀を含む古物の買取りや売買をするには、古物商許可証という免許が必要になります。ではなぜ古物商許可証が必要になるのでしょうか?
古物商許可証とは
古物商許可証とは、「古物」を売買するための許可証のようなものです。もし古物商許可証なしに日本刀の買取りや売買を行った場合、ある「リスク」が付きまといます。それが懲役と罰金です。古物商許可証は、盗品が市場に流れるのを防ぐために作られました。
仮に買取りを行った日本刀が盗品と発覚した場合、古物営業法違反により懲役3年以下、または100万円以下の罰金、古物取り扱いの取り消し処分を受ける恐れがあるのです。ただし、古物商許可証を持っていればこうした被害に遭っても身を守れます。盗品というのは一見見ただけではわからず、古物商許可証を取得しておけば、取引相手からのイメージアップにもつながるでしょう。
古物商の申請・許可方法
では、古物商許可証(以下古物商と呼びます)はどのように申請すればよいのでしょうか?ここでは古物商の申請・許可方法について紹介します。
申請に必要な書類について
必要な書類は古物商許可申請書、略歴書、誓約書の3点です。以上の3点は警察署にいけば発行してもらえるでしょう。他には、身分証明書と住民票(発行から3か月以内)の2点が必要です。
申請の流れについて
ここでは申請の大まかな流れについて説明します。基本的には、生活安全課に前もって電話で連絡し、日時を予約した後に出向くことになるでしょう。古物商の申請受付は平日日中のみです。作成には申請から3か月以内と決まっているため、できるだけ早めに提出しましょう。
必要書類を揃えたら、生活安全課で手続き申請をしなければなりません。その際、印鑑と身分証も忘れずに用意しておきましょう。申請には20,900円(税込)かかります。本人以外でも申請は可能ですが、その場合は「委任状」が必要です。手続きが終わると審査期間に入り、審査にかかる時間は40日前後と考えておきましょう。許可が下りると警察署から電話連絡が入ります。その後は再び生活安全課に足を運び、古物商許可証が交付される流れです。交付の際には、認印、身分証、筆記用具の3点を用意しておきましょう。
日本刀の売買をするなら刀剣商で!
日本刀も「古物営業法」に基づく古物に該当するため、古物商を取得するのが必須です。そのため古物商許可証を持っている店舗であれば、骨董店でも美術商店でも日本刀の買取りはしてもらえます。
しかし日本刀を売買したい人は、「刀剣商」で行うのがおすすめです。なぜ刀剣商がおすすめかというと、通常の骨董店、美術商店には日本刀専門のスタッフがいないことが挙げられます。そのため価値に見合わない値段を付けられたり、偽銘(偽物の刀)を見抜けなかったりするミスを犯してしまうかもしれません。
一方、刀剣商は日本刀を専門とした買取業者です。刀剣商は全国に店舗を持っているため、実際に刀に触れられるうえ、専門知識を持ったスタッフがいるので安心して売買できます。また、店舗の中でも日本刀の知識に精通した「刀剣評鑑定士」が在籍しているスタッフがいれば、信頼できるでしょう。
日本刀は刀匠が丹精込めて鍛え上げた美術品です。刀身だけではなく、柄や鞘といった細部まで鑑定するには専門知識が欠かせません。そのため、個人間での取引は避けた方が無難でしょう。要は信頼できるプロフェッショナルの判断が必要なのです。刀剣商は専門知識もある上、日本刀に関する事なら喜んで対応してくれます。もし日本刀の売買に興味がある場合は、この機会に検討してみてください。