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公開日:2019/10/15  

個人で勝手に加工した日本刀の買取



日本刀を手放したいと考えている場合、不用品として処分せずとも、専門の買取業者に買い取ってもらえることがあります。しかし、保有している刀に加工を施してしまっている場合など、買い取ってもらうことができないという不安があるかもしれません。個人で勝手に加工してしまった刀を買い取るかどうかは、業者によって変わってきます。

勝手に加工した日本刀を売ることができるのか

個人で日本刀をコレクションしている人の中には、持っている刀を自ら加工しているという人もいるかもしれません。改造の理由は様々ですが、火事などでボロボロになってしまった刃を打ち直した、先祖の遺品から発見した時点で刃こぼれがひどかったので打ち直したというケースが多いと言えます。また、理想とする刀剣があり、その刀剣に近づけるために大幅な加工を施したというケースもあるでしょう。

このように、理由が何であったとしても日本刀を改造した場合は、いざ手放す段階になると買取を行ってもらうことができるのかどうか不安になってしまうものです。結論から言うと、打ち直しなどを行った場合でも、本物の日本刀であれば買い取ってもらえるケースが多いと言えます。

ただし、業者によっては加工の度合いによって、一切の買取を不可としている場合もあるので、一度電話や画像査定などを利用して相談しておくと二度手間にならずに済むでしょう。改造してしまった刀であっても、元の状態が著しく損なわれていたり、まったく元の状態を維持していないようなひどい状態を除けば、買い取ってもらえることが多いと言えます。

まずは、買取を依頼したいと思う業者を探し、その業者に連絡をとって買取が可能であるかどうか判断してもらうと良いです。買い取ることができる場合は、そのまま手続きを進めていきましょう。

個人で加工した日本刀は買取額が安くなる

改造した日本刀を買い取ってもらえることもありますが、その場合は何もしていない状態の日本刀よりも買取額が下がってしまう可能性が高いです。たとえば、ボロボロに刃こぼれした日本刀と個人で打ち直した刀の査定を行った場合、ボロボロな状態の刀の査定額のほうが高いということは大いにありえます。

いくら見た目を美しく仕上げていたとしても、日本刀は作られた当時の状態を維持している方が価値が高くなるのです。もちろん刃に錆などがある場合は、買い取った後に日本刀専門の業者が錆取りなどの手入れを行うことになります。

そういった手間が省けるのだから、買取額は高くなるはずだと思うかもしれませんが、やはり素人が改造する場合とプロが手入れする場合では話が変わってくるのです。自分で加工した場合は、美しい刃文に傷をつけてしまう可能性もあります。手入れの一環として、良かれと思って手を加えたとしても、プロから見ると元の刀の価値を損ねてしまっている可能性があるのです。

こういった理由があるため、個人で勝手に手を加えた日本刀は査定額が低くなってしまう可能性があります。しかし、査定額に関しては買取業者によって判断が大きく異なるので、いくらぐらいの価格になるかは分かりません。実際に査定してもらわないことには、一概にどれくらいになるとは言うことができないでしょう。

加工済みの刀が買取不可だった場合

中には、手を加えた日本刀の買取を断られたという場合もあるかもしれません。わざと刃を折って短く改造していたり、本来価値がある部分を傷つけるようなアレンジを施した場合は、査定額がつかない可能性があるのです。

刀専門の買取業者に買い取ってもらうことができなかった場合は、不用品として廃棄しなければなりません。廃棄する場合は、ゴミの日にポンと捨てればいいというわけではないのです。警察に連絡を行って不用品として手放すための手続きを行わなければなりません。

もしも刀の買取が不可能であれば、手間をかけて廃棄しなければならないのです。まだ加工は施していないけれど、買い取ってもらう前に自分で綺麗にしてみようと考えている方もいるかもしれません。そういった場合は加工せずに査定を依頼するようにしてください。刃がボロボロであっても、手が加えられていない状態であれば買取を拒否させる可能性はほとんどないです。

その一方で、いくら綺麗に改造していたとしても、元の状態からかけ離れてしまうと買い取ってもらうことができない可能性が高まります。手を加えた刀は状態によって、買い取ることを断られるケースもあるため、まだ改造していないのであれば、何も加工しないようにしましょう。自分で警察に連絡して廃棄をするのは大変ですので、なるべく買い取ってもらうことができるようにしてください。

 

日本刀は個人で勝手に加工を施した場合、その刀の状態によっては買取不可になってしまう可能性もあります。本来の価値を著しく損ねるような改造であった場合は、大した値段がつかないどころか、買い取ること自体不可能な場合もあるので、まずは業者に確認してみましょう。

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