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公開日:2018/05/15  

刀の鍔(つば)だけでも買取可能?

刀の鍔(つば)だけでも買取可能?

たしか日本刀を所有していたはずなのに所在がわからなくなりもはや鍔(つば)しか残っていない!

鍔だけ鑑賞しても仕方ないから処分してしまおうか?

けれど鍔の処分はどうすればよい?

燃えないゴミとして捨てる?

たしか日本刀を所有していたはずなのに所在がわからなくなりもはや鍔(つば)しか残っていない!

鍔だけ鑑賞しても仕方ないから処分してしまおうか?

けれど鍔の処分はどうすればよい

それとも・・・・・・とお悩みの方、どうぞ捨てるのはお待ちください。
鍔は立派な美術品です。
鍔だけでも買取可能なのです。
素材や作者によっては高額査定されることもあります。
鍔の処分にお悩みなら、まず刀剣ショップに相談してみることをおすすめします。

鍔だけでも買取可能!

世界でもっとも美しい武器と言われる日本刀は刀身の輝きや佇まいはもちろん、鞘や鍔の細部にまで趣向が凝らされ隙のない美観を誇っています。
特に鍔は精緻な工芸品であり、むしろ鍔こそが職人の技術の集約と言うことさえできます。
鍔は素材や作者によっては高額で買取されることもあります。

鍔を売る方法

日本刀の装具のひとつとして脇役的要素の強い鍔ですが、鑑定書が付いていたり、歴史上の伝説があったりすると買取業者は両手を上げて歓迎してくれます。
買取業者の査定に納得できないようなときにはネットオークションやフリーマーケットに出品するという方法もあります。
どちらが得かは品物の状態によりますが、鑑定書がないのであれば一度鑑定してもらうことをおすすめします。
プロの目で査定してもらい、まずは市場価格を知ることから始めなければなりません。

鍔の一般的な買取相場

鍔における買取金額は買取するお店によって異なり、また時代に流される面もあるため一概に言えません。
相場というほどの平均値を算出することはできませんが、これまで買取された方々の実績によると数千円~15万円という数値が報告されています。
査定において在銘であることは重要ですが、無銘でも歴史的に価値があると査定されると高額買取されます。

高値の付く人気の鍔

江戸時代中期以前に作られた鍔は高値で取引されることが多くありますが、細工のない鉄製の鍔に関しては値が付かない場合もあります。
逆に時代が新しくても、細工の複雑な鍔は高値で取引されることもあります。
単純に古ければ高く新しければ安いということではありません。
特に金布目象嵌(きんふめぞうがん)の細工が施された鍔は高額査定の対象であり、これまでに「肥後鍔(ひごつば)」「真鍮鍔(しんちゅうつば)」などが高額で取引されています。

金布目象嵌とは?

象嵌とは美術工芸の技法のひとつです。
ひとつの素材の中に切りこみや窪みをつくり、その中に他の素材をはめ込み装飾していきます。
ベースとなる素材やはめ込む材料によって呼称も異なり、鉄性のベースに金銀をはめ込むことを金布目象嵌と言います。
京都で流行したことから京象嵌とも呼ばれ、鍔を始めとするあらゆる武具の装飾に用いられました。

より高く売るために必要なこと

せっかく売るのであれば、できるだけ高い値段で買取ってもらいたいと思うのが人情です。
もちろん鍔そのものの価値が前提となります。
明らかに歴史の重みを感じることのできない鍔であればネットオークションやフリーマーケットへの出品が適切と言えます。
なぜならば、ご自分の希望に近い金額で売ることができるからです。
重厚でただならぬ雰囲気を醸し出していたり、判断に迷ったりしたら刀剣ショップを訪ねましょう。
市場価格で引き取ってもらえる可能性もありますし、さまざまなアドバイスを受けることもできます。

① 良好な保存状態を保つ
鍔の買取り査定で重要なポイントがいくつかありますが、もっとも大事なのは良好な状態で提示するということです。
今さら鍔だけ大事にしても仕方ないとか、古い物だから朽ち汚れて当たり前とか考えてはいけません。
できるだけ良い状態で提示し最高の評価を得ることができるよう、保管には十分な注意を払う必要があります。

② 保管の注意点
鍔の状態を悪化させる要因としてあげられるのが高温多湿、そして塩と油です。
これらは鍔を錆びつかせてしまう悪化要因ですので、くれぐれも遠ざけておかなければなりません。
湿気や衝撃から守るためにできれば桐の箱の中にクッションを敷き、その上に置いて屋内の涼しい場所に保管しておくことがベストです。

③ 付属品は必ず付けて買取依頼する
鍔に付属していた物の保管も重要です。
付属品があるかないかで買取金額は大きく変わってきます。
鍔の入っていた桐の箱や下地のクッションは必ず付帯しなければなりません。
特に鑑定書は買取査定の大きな目安となります。
あれば必ず持参すること、なければ新たに鑑定書を発行してもらうことも考える必要があります。
鑑定によって特別重要装具、重要装具、特別保存装具、保存装具などとランク分けされることは買取査定に大きく影響します。
ただし、鑑定を依頼し鑑定書を発行してもらうには費用がかかります。
鍔の買取金額とのプラスマイナスを想定しておく必要があります。

④ いくつかの買取店に相談してみる
どのような事案にもセカンドオピニオンは必要です。
鍔の買取りに関しても同様、複数の買取業者に相談することをおすすめします。
業者によって買取基準が異なり、かなりの差が出る場合もあるので高値を付けてくれる方を選択するにこしたことはありません。

正当な評価の元へ

鍔にはさまざまな趣向がこらされ、それだけでも鑑賞に堪えうる完成された美術工芸品となっています。
小さな鍔ですが、歴史と、鍔工の技術と情熱のすべてが詰まっているのです。
軽率な判断は避けて、正当な評価をしてくれるところへ相談することが大切です。

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