古い日本刀が家で発見された場合、専門業者に買い取ってもらおうと考える方も多いのではないでしょうか？そこで気になるのは買取方法です。買取方法は主に店頭、宅配、出張の3種類あり、それぞれメリットとデメリットが存在します。日本刀の買取業者を探すにあたって、それぞれの買取方法の特徴を知っておきましょう。
店頭買取のメリット・デメリット
店頭買取とは、日本刀を店舗に直接持ち込んで買い取ってもらう方法です。
■メリット
店頭に持ち込んで買い取ってもらうことのメリットは、短時間で買い取ってもらえる点です。宅配買取の場合は、どうしても配送時間があるのですぐには買取が成立しません。しかし、自分で店舗まで持ち込めばその場で査定してもらえるので、スピーディーに買取を完結させることが可能です。もちろん、買取金額に納得できない場合は持ち帰ることも可能。できる限り早く済ませたいという方や、なるべく早く現金化させたいという希望がある方には店頭買取がベストです。
■デメリット
店頭買取の最大のデメリットは、日本刀を店舗まで持ち運ばなければいけないという点です。住んでいる場所から店舗までが近い人は楽ですが、少し離れた場所にしか店舗がない場合は持ち込むこと自体が大変ですよね。仕事が忙しいなど、店舗まで出向く時間がない方にもあまり向いていない買取方法です。
まして、運んでいるのは日本刀ですから、警察などに見つかったときはあらぬ疑いをかけられる恐れもあります。また、大雨や雪などの天候によっては、日本刀を濡らしたり汚したりしてしまう可能性も否定できません。自分で持ち運ぶ際は、しっかり梱包することが大切です。
宅配買取のメリット・デメリット
宅配買取は、日本刀を宅配便で送って査定してもらう方法です。早いところだと、到着から1～2日以内に査定が完了するところもあります。
■メリット
店舗まで行く必要がないという点は、大きなメリットです。わざわざ持ち運ぶ手間が省けるので、近くに店舗がない場合はとくに便利です。宅配買取を利用する際はすべて家の中で行えるので、トラブルなどに巻き込まれる心配もありません。買取業者によっては、梱包資材も用意してくれますし、送料を負担してくれるところもあります。
また、日本刀と一緒に送ってほしいものを教えてくれる買取業者もあり、装備品や登録証といったものを同梱すれば買取価格が上がる可能性もあります。
■デメリット
宅配買取は、相手と直接話しながら買取を進めていくことができないという点がデメリットです。やり取りができない分、買取業者側の一方的な要求になってしまう恐れがあります。電話やメールなどでやり取りすることも可能ですが、対面ではないため、思うように交渉が進まない可能性もあります。
もちろん、提示された金額に対してとくに交渉する気が無い方は問題ありませんが、思い入れのある日本刀の場合や少しでも高く売りたいと思っている方には、デメリットになるでしょう。
出張買取のメリット・デメリット
出張買取とは、買取業者のスタッフが自宅まで来て、その場で査定してくれる買取方法です。
■メリット
出張買取は、自宅に来てくれること、その場で査定してくれること、交渉ができること、という3点が主なメリットです。店頭買取の場合は、店舗まで行く手間がかかります。また、車を使えばガソリン代もかかるので、遠方の買取店に行くことはあまりお得な方法とはいえません。しかし、出張買取は自宅まで来てくれますから、余計な出費を抑えることが可能です。
ほかにもメリットはあります。店頭買取や宅配買取は、少なからず品物が傷むリスクを抱えています。たとえば、どんなに梱包しても、搬送中に強い衝撃を受ければ、その影響で破損してしまう危険性もあるでしょう。
出張買取ならばこういったリスクを回避できるという点も大きなメリットです。査定と交渉をその場でできるところもポイントです。店頭買取と同じく対面でやり取りすることができるため、しっかり交渉できます。不足している装飾品や登録証があっても、自宅なのですぐに取りに行けるというのも利点です。
■デメリット
出張買取は、対面での査定や交渉が苦手な人にとってはデメリットに感じることもあるので注意が必要です。また、納得できる金額が提示されないときは、目の前の査定員に対して直接断らなければいけません。この点についても、対面交渉が苦手な人にとっては少しストレスに感じてしまう可能性があります。
店頭買取、宅配買取、出張買取と3種類の買取方法を紹介しましたが、総合的にメリットが多いのは出張買取です。もちろん、個々の考え方や状況にもよるので断言することはできませんが、便利な方法のひとつとして覚えておくとよいでしょう。日本刀は、非常に繊細な品物です。売却する前に価値が下がらないように、買取方法は慎重に選ぶようにしましょう。