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公開日:2019/06/15  

自分の刀剣の価値を知ってから買取をお願いしよう

家の蔵や押し入れなどに先祖が残している刀剣などがある場合、その価値を知ってから買取査定を依頼した方が良いです。

そのまま持っていても保存が悪いと傷んでしまいますし、状態や価値が良いものだと高額で売れることもあります。

ここでは刀剣を高く売るためのポイントや、細工や拵えについて紹介してます。

 

刀剣を少しでも高く売るためのポイント

刀剣は刀匠により特別な方法で鍛えられて組みあわせた鉄で出来ていて、その素材は鉄の一種には違いないので必ず錆びてきます。普段は抜くことがなく鞘の中に納まった状態でも錆は起きます。

最初はうっすらと霜がおりたような薄い錆が付着して、時間が経過するとそれが酷くなってきて、最後にはザリザリしたボロボロの刀身になって朽ち果てます。真っ赤に錆びて使い物にならなくなった物が細身の鰯のように見えるため、この状態を昔から赤鰯と呼んでいます。

錆びてしまうと価値はぐっと下がり、名工が作った名刀でも取り返しがつかないほど錆びてしまえば殆ど値打ちはなくなります。 適切な手入れをずっと行っていれば、刀剣は数百年以上経過しても切れ味などを保ち続けます。

しかし、詳しくない人が適切な手入れを定期的に行っていくのは簡単ではなく、忙しい人だとつい怠ったり、場合によっては間違った手入れで逆に傷んでしまうことになります。 持っている刀剣を将来的には売却するつもりなら、売るのは早いほど良いです。

高く売れるだけでなくその品にとっても良い事です。状態が良いうちに扱いを専門に行っているプロの手でケアをしてもらえるため、更に長く持つことになります。 出来るだけ錆が出る前に売ってしまうのがポイントで、永久的なものではなく徐々に劣化していくものだと考えることが高値で売るための基本です。 もし、あっても手入れなどが分からない時は早めに依頼するのが得策です。

 

事前に鑑定するかは銘柄で判断出来る

日本刀だと日本美術刀剣保存協会という価値を高めることを目的にした団体があって、そこで刀の鑑定を依頼出来ます。鑑定家につてがあると個別依頼することも可能で、鑑定は安く買おうという欲は絡んでないので、業者に任せるよりも正確に判断をしてもらえます。

業者に査定を依頼するときも鑑定書があると一種の箔がついて高く売れることも多いですが、必ず事前に鑑定した方がよいかはその時によって異なります。 実は鑑定には数万円の費用がかかり、あまり安い物だと依頼しても損をすることもあります。

そのため依頼するかを判断するには登録証を調べることが重要です。 必ず一振りずつ「銃砲刀剣類登録証」という書類があって、これがないと基本的に違法なもので売買も出来ず所持も許されてません。

持っている物に登録証がないときは警察に連絡して手続きをします。 登録証にはどんな種類かがおおまかに記載されていて、一種の鑑定書にもなっています。

注目したいのが銘文で、刀身に作者の名前が刻まれていると登録証にも記載されているので、銘があるものは高く売れると言えます。 銘があるもので保存状態が比較的良いなら鑑定に出してみるのがおすすめで、専門家から見てどのような品であるか客観的な判断が得られるのも大切です。

場合によっては登録申請をしても登録証が作れないこともあり、これは軍刀や模造等などが当てはまります。これだと売れないわけでもなく、古道具として売却出来ますがかなり金額は下がります。

 

日本刀の細工と拵えの基本について

日本刀の拵えは外装のことで、使うときには欠かせない物でありその様式は時代と共に変化し、単なる実用品でないものも作られていました。拵えは刀の外出着であり、外に出るときは必ず着ているもので、鞘を含んだ刀装すべてのことです。

刀装とは鞘と鍔、柄を意味します。 外出用の鞘を拵えと呼びますが、自宅保管用だと白鞘になります。

白鞘も美しいですが拵えは外で多くの人の目に触れるので様々な装飾が施されています。高い美術性を示す拵えだと身分や権威を誇示するもので、武士たちは複雑な細工や装飾を競いあってました。

当初は刀身と自分の身を傷つけないことが目的でしたが、時代の変化とともに装飾性が増して機能的に改良されてきました。鞘や鍔、柄それぞれに専門の職があって精緻な技巧が施されています。

鞘を作る鞘師や色を塗る塗り師、はばきや鍔を作る白銀師、柄に紐を巻く柄巻師などが分担して作業を行っていました。 買取の依頼をする業者選びでは、一番大切なのが専門の業者に依頼することです。

骨董店や古物商でも買取はしていますが細かく正確な査定は出来ません。それと比べて専門に行っている業者だと目が肥えていますし、刀剣をきちんとした値段で売れるルートも確保しているので価値も高めに見積もってくれます。

結果的に買取価格も高くなることが多いです。ネットなどで近くにある専門業者は簡単に調査出来るので、売る時は専門家に依頼するのがベストです。

 

刀剣を売却するときには、正しい知識とその価値を知ってから査定の依頼をするのがポイントです。保存状態が良いうちに専門業者を見つけて、価値があるものなら事前に鑑定をしておくことが必須です。 これらのことを抑えておけば、納得のいく金額で取引も出来ます。

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