日本刀は、刀剣の買取や販売をしているお店に直接行って購入するのが普通ですが、最近はインターネット通販で購入することも可能です。そこで今回は、インターネットで購入する場合に注意しておきたいことを分かりやすく紹介します。
粗悪品を買わないために注意しておきたいこと
インターネット通販で日本刀を購入する場合にまず注意しておきたいのは「粗悪品を買わないようにする」ということです。実際にお店に行って購入するのであれば、自分の目で直接確認できるため、刃に傷がないかどうかといったことを細かくチェックすることができます。
しかしインターネットショップの場合は、商品として販売されている刀の画像を見ることはできますが、どうしても細部までチェックすることはできません。刀の画像は、かなり解像度が高いものが掲載されていることも多いのですが、自分の目で多角度から見た場合と比べると、傷などを見落としてしまう可能性が高くなります。
それに初めて刀を購入するという初心者の場合は、そもそも刀の良し悪しが分かりにくいため、画像だけでは品質の良いものかどうかの判断をするのはさらに難しくなってしまいます。初心者の場合は、できるだけ刀剣を販売している実店舗で購入したほうが無難だと言えますし、インターネットショップはある程度の知識を持ってから利用したほうがいいでしょう。
そして粗悪品を買わないためには「値段が安すぎるものは避ける」ということも一つの注意点になると言えます。刀剣のインターネットショップには比較的安い値段の商品も多いので、その安さにつられて思わず購入してしまう人も多いかもしれません。
ですが安いものにはそれなりの理由がありますし、品質が良いとは言えないものが多いと言えます。相場としては、10万円を切るような値段のものは品質にあまり期待ができないと言えるため、できれば購入は控えたほうがよいでしょう。品質の良いものは20万円以上するので、刀を購入する場合は、それぐらいの予算を持った上で探すようにしたほうがよいと言えます。
返品の対応をしているショップを選ぶ
インターネット通販で日本刀を購入するときに次に注意しておきたいのは「返品が可能かどうかをチェックしておく」ということです。実店舗で購入する場合と比べて、インターネットショップで購入する場合は、自分の目で直接確認できないことが欠点であること先ほど紹介しました。ですがインターネットショップでは、返品を受け付けてくれるところもあるため、そうしたショップであれば届いた商品に何か問題があった場合に安心できます。
ショップサイトに掲載されている刀の画像を見たときは問題がないと思っていても、実際に自宅に届いたものを見てみると傷があったり、思っていたものと違うということもあるでしょう。日本刀というのは決して安いものではないため、何か問題があっても返品できないと、大きな損をしてしまいます。
インターネットショップを選ぶ際は、返品の対応がしてもらえるのかどうかという点がとても重要になるのです。ただし返品ができる場合であっても、何らかの条件が付けられていることもあるため注意が必要です。
例えば「実際の商品が説明と大きく違う場合」といった条件が付けられていると、ちょっとした傷やイメージの違いでは返品できないことになってしまいます。そのため、特に返品の条件を設けていないところを選ぶと、インターネット通販でも安心して購入することができるでしょう。
また、返品にかかる送料が自己負担になってしまう場合や、商品に傷がついてしまったら返品を拒否される場合もあるので、その点もよくチェックしておく必要があります。
購入後のこともあらかじめ考えておく
インターネット通販で日本刀を購入する際に注意しておきたいこととしては、他にも「購入後の手続きや手入れのことも考えておく」ということが挙げられます。
刀には銃砲刀剣類登録証というものが付いているため、購入したら必ず、所有者変更届出の手続きを教育委員会に行っておこなわなければなりません。こうした手続きをしっかりしておかないと違法性が問われてしまうこともあるので、購入する際はそのこともよく頭に入れておく必要がありますし、すみやかに手続きをおこなうことが大切です。
そして、日本刀は錆びさせないようにするために手入れをする必要がありますし、そのための道具も必要になります。ですのでインターネットショップで刀を購入するとき、手入れ道具を持っていない場合は、刀油などの道具も一緒に購入するとよいと言えるでしょう。
インターネット通販で日本刀を購入する場合は、見た目を画像でしか確認することができないため、粗悪品を買わないように注意する必要がありますし、安すぎる商品は品質面で劣ることも知っておきましょう。
そしてインターネットショップを選ぶときは、特に条件を設けずに返品対応をしているかどうかという点に注意する必要があります。さらに、購入後は登録証の手続きが必要なことや、手入れ道具が必要になるということもあらかじめ考えておきましょう。