要らない物が出てきた場合、簡単に処分できる事もありますが、なかなか捨て方、処分の仕方が分からないと言う物もあり、その一つが刀剣ではないでしょうか。
どこの家でも有る物と言う訳ではありませんが、遺品を整理していたらその中から出てきたなんて言う事は決して珍しくありません。
もちろん登録証が有ればそのまま所有しておく事も出来ますし、手入れをすれば元の綺麗な状態に戻す事も十分可能な物も数多く存在しています。
一方、要らない場合の処分方法として推奨されているのが、業者に買い取ってもらったりする方法ですが、実は、買取を依頼する以外にも処分する事が出来る委託販売というものがあります。
まずはどの様に進めていくのが良いか、さらにどういったメリットがあるか等を知るところから始めてみましょう。
委託販売って一体どういう事をするのだろう
自分の所有している物を処分する方法として、現在利用する人が増えているのが買取りで、業者に商品を査定してもらい、その後買い取ってもらう形を取ります。
この場合はその商品の価値に対して業者がお金を払う形となっており、買取契約が完了すれば、その物の所有者は買い取った業者に移ります。
したがって、買い取った人はそのものの保管等の責任を売却した人に変わって負う事になるのです。
委託販売は買取に似ているのですが、実際には似て非なる物と言って良いでしょう。
その名の通り、物を売りたい人はその物を業者に委託して販売してもらう事になります。
売りたい人は商品が売却できれば利益を得る事が出来、業者の方はその売買に関わったと言うことで、その販売額に応じて手数料を受け取る等の形が取られています。
委託と言う事になるので、その商品の所有者は売却希望者であり、業者ではありません。これが買取りとの大きな違いだと言って良いでしょう。
委託して販売する事の大きなメリット
要らなくなった刀剣を業者に買い取ってもらう場合、その刀の査定額によって手元に入ってくる額は大きく違ってきます。
もちろん査定する人によっても査定額・買取り額が変わる為、もしかしたらその刀の価値よりも低い額での売却となってしまう可能性も無いわけではありません。
つまり、売却希望者にとっては少々損をした状態になってしまいます。
出来るだけ高く売りたいと言う時に便利な方法はオークションを利用する方法です。
これなら自分の希望する最低額から始める事が出来、ドンドン金額がせり上がって行くので、高額売却も決して夢ではありませんが、オークション自体どの様にすれば良いか分からないと言う人も少なくないのが実情です。
その為、良く分からないからと言って結局は買取を利用してしまうと言う人もいます。
では、絶対にオークション等を利用する事が出来ないのかと言ったら決してそうではありません。
業者に委託して販売すれば、実際に買取を利用する時よりも高額に売却できる可能性が出てくるからです。
したがって、よりお得に刀等を処分したいと言う時には、非常に便利な方法だと言っても良いでしょう。
サービスを利用する上での注意点
業者に委託して販売してもらう事によって、自分でオークションに出品しなくても高額での売却が可能となります。
もちろん業者自身は売却する事が仕事なので、確実にその刀等を売ってもらう事も出来るので、よりお得に売却したいと言う時には、委託する事は非常にメリットがあると言って良いでしょう。
しかし、このサービスを利用する上で、いくつか注意しておきたい事が有ります。その一つが手数料です。
実際に業者は無料奉仕をしてくれるわけではなく、その売却によって利益を得なければ商売を続ける事が出来ません。
その為、売却の時に発生した利益に対して手数料を請求する形が取られています。
だから、自分でオークションを利用した時は売却益は100%自分の物になりますが、委託して販売してもらった場合は100%ではなく、手数料分が引かれた額が自分の利益になると言う事を理解しておきましょう。
もう一つ知っておきたいのは、登録証は絶対に必要だと言うことです。
実際に日本刀等を保有する場合、登録証を発行してもらう必要がありますが、遺品などの場合は登録証が無くなってしまっている場合や、そもそも登録しているかどうかすら分からないと言う事も少なくありません。
しかしこの場合、登録証が無い物を所有する事は罰則の対象となってしまうので注意しましょう。
委託で販売したい時も、必ず登録証が有る状態にしておく必要があります。
ちなみに、登録証は必要ですが、鑑定書は必ずしも必要と言う訳ではなく、ただあった方がより高額な取引がしやすくなる傾向です。
要らない刀剣が有る場合は、業者に買い取ってもらうだけでなく委託販売を依頼する事も出来ます。それを依頼することで、より高額に取引する事も可能です。
ただし手数料が発生する事、さらにそもそも販売する為には登録証が必要だと言う事も予め理解しておくと良いでしょう。