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公開日:2021/01/15  

日本刀は刀装具もセットで高く買取!刀装具の種類とは

昨今は若い世代の間で日本刀ブームが起こっており、買取り市場も活発となっています。日本刀は地刃と呼ばれる刀身はもちろんのこと、刀装具にも大きな価値があります。この刀装具は刀の価値を高める役割を担っており、買取りを希望される場合はセットで持ち込むのが望ましいです。ここでは刀装具の種類と役割についても詳しく見ていきましょう。

日本刀の価値を決めるものは何?

一言に日本刀といっても、多種多様なものに分類されます。年代別・真剣・模造刀と大きく分けても3つとなり、さらに美術品か武器なのかでも価値は変わってきます。

まず年代別で見ると、市場に流通しているものは主に江戸時代初期から後期のものが多く、これよりも古いものだと現在では博物館や寺社などでしか目にできません。その価値は数千万以上にもなり、それだけ個人の所有がないということを裏付けているといえるでしょう。

真剣とは地刃を備えている刀のことを指し、鍛冶職人によって鍛錬されたものです。日本刀の代名詞にもなるもので、地刃の材質・波模様によって価値が大きく異なります。鋼と鉄を用いた合金が希少といわれ、刃こぼれをしていなければ古い年代のものであっても高い価格を提示されます。美術品としての価値もあり、買取り対象に挙げられる専門店も多数あります。武器として使用されていたものもあり、刃こぼれをしているものであると若干買取り額が下がる場合もあります。

模造刀とは地刃がなく、主に鉄のみで作られた刀のことです。この場合、刀身そのものよりも鞘に収めている姿に価値を見出す方が多く、鍔・鞘・柄といった刀装具と施されている細工が価値を左右するといえます。名刀を模しているものが大半で、あくまでも飾ることに主軸を置いている品物です。美術品であるため、丁寧に手入れをしていれば相応の買取り金額と提示されます。

日本刀の刀装具の種類と形状について

世界各地には、中世時代から受け継がれてきた数多くの剣・刀があります。多くのものが大量生産されたもので、一振りずつ異なった形状になっているものは数少ないことでしょう。例外でいえば、王族・騎士など限られた人物のみが所有を許された剣です。

ところが日本刀の場合は、一刀ずつ異なった形状のものが多く、所持していた人物によっては刀装具にまでこだわりを見せているものも少なくありません。たとえば、柄と地刃の境目となる鍔は、円形から三角形・星形など数多くの形状のものがあり、これは所有者自らが組み直せるようにもなっています。柄も同様で、組紐や金糸を用いた柄を付けている刀もあるほどです。小刀が柄の部分に仕込まれていますが、龍などの模様を刀匠があしらった遊び心のあるものもあります。

日本刀は戦国・江戸時代は武器であると同時に、男性のステータスを象徴するためのアイテムでもありました。それゆえにこの世で唯一の特徴を備えたものが多くあり、現代では一種の美術品として一刀ずつ希少価値を備えた取り扱われ方をしています

この唯一の特徴を象徴するものが刀身具で、光り輝く鋼の刀身に彩りを添えているものです。とくに鞘は漆塗りや螺鈿細工をあしらっていたものもあり、腰に携えているときでも一目で高価な刀を差していることを強調していた武士もいたほど重要視されていました。

自分で買い集めた刀装具でも買い取ってもらえるの?

日本刀の愛好家の中には、実際に真剣を買い集めて、刀装具も自身の好みのものを備えている方も大勢いらっしゃいます。全国には現在も刀匠は存在しており、製作された刀を販売する刀剣店もあります。2020年9月時点で鍛冶工房が計14件、刀剣専門店が50件あり、販売されているものはすべて銃砲刀剣類登録証を備えたものばかりです。

これらの刀に見合った鞘・鍔・柄・小刀なども個別で販売されていて、現代風にいえばカスタマイズを自由にすることができます。刀装具を専門に製作する工芸師も存在しますが、中には人間国宝に認定されている方もおり、この方が製作した刀装具は非常に高値で取り引きされるほどです。

例え刀は無名の刀匠のものであっても、鍔や鞘が著名な工芸師が製作したものであれば、古美術店などでも高値で買取りされます。むしろ刀装具のみで持ち込むよりも、日本刀と共に査定に出した方が高値を提示されることが多いでしょう。

この査定を受けるときは必ず鑑定証、銃砲刀剣類登録証も持参しなくてはいけません。もしも模造刀に買い集めた刀装具を備えているのであれば銃砲刀剣類登録証は不要ですが、各部位を製作した工芸師の名前と作品名を記している鑑定証はその品物が本物であることを示すので、必ず持参しましょう。日本刀にとって刀装具は存在価値を高めるもので、単品でも充分にその価値はあります

 

以上、日本刀の価値と刀装具の種類などについて見てきました。日本刀とは地刃の部分を指す言葉で、そこに鞘・柄・鍔といった刀装具が備わることで美術品という価値が生まれます。所有する人物によって刀装具が変わり、これらが合わさって初めて本来の姿となります。

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