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公開日:2022/01/01  

刀剣女子が大注目!行ってみたい刀剣博物館4選!


近年、ゲームをはじめとしたメディアを発端に、刀剣にハマる女性が急増中です。ゲームだけでなく、実際に鑑賞へ訪れる人も多いのでは?そこで今回は、刀剣好きな女性が大注目の「行ってみたい刀剣博物館」についてご紹介します。どの博物館も有名な刀を多数所蔵しているので、ファン必見の内容となっています。

東京都の刀剣博物館

刀剣博物館とは、東京都墨田区にある日本刀を専門に研究・展示している博物館です。旧安田庭園に隣接しているため、刀剣鑑賞の他に庭園を散策できる安らぎの空間となっています。旧安田庭園は無料で入れるので、小休憩を兼ねてゆったりできるでしょう。さまざまな歴史的・美術的価値のある刀剣を多数所蔵しているので、刀剣好き必見の博物館です。

刀剣博物館の見どころ

月に1回、刀剣を手に取って鑑賞できる「定例鑑賞会」や「マナー講座」が開催されています。「定例鑑賞会」では、実際に手に取って刀剣を鑑賞できるのが見どころです。「マナー講座」は刀剣鑑賞の初心者向けの講座で、鑑賞の仕方や注意点を学べる貴重な機会ですので、気になる方はスケジュールなどを公式サイトで調べてみることをおすすめします。

刀剣博物館の名刀

刀剣博物館には多数の国宝・重要文化財に指定された刀が所蔵されています。中でも「太刀:銘国行(来)」「太刀:銘国行(当麻)」「太刀:銘延吉」は国宝に指定された人気の刀剣となっています。この刀を見るために遠方から鑑賞にやってくる人もいるでしょう。3振の国宝の他にも名だたる刀剣がいくつも鑑賞できるところが刀剣博物館の魅力です。

静岡県の佐野美術館

静岡県三島市にある佐野美術館は、昭和21年に佐野隆一によって創設されました。1~2時間あれば周れるほどの小さな美術館ですが、有名刀剣のラインナップや随時開催される美術展示会は必見です。また「水の街」として知られる三島市は富士山からの湧き水が豊富で、その水源を利用した回遊式庭園が美術館の敷地内にあり、鑑賞後の休憩として散策してみるのもよいでしょう。

佐野美術館の見どころ

佐野美術館の見どころは、重要文化財「大日如来像」や重要美術品「網干図」など、およそ2,500点もの作品を鑑賞できる点です。その中でも多くコレクションされているのが刀剣の数々です。イベントによっては、刀剣を間近で観られる特別な催しもあるため何度訪れても充実したひとときを過ごせるでしょう。応募者多数の場合は抽選になる可能性もあるので、よく調べてから行くようにしてください。

佐野美術館の名刀

佐野美術館所蔵の名刀に「蜻蛉切」「松井江」が挙げられます。「蜻蛉切」は「切っ先に止まったトンボが真っ二つになってしまったから/飛んできたトンボがこの槍に触れた瞬間切れた」との逸話から名づけられたといわれています。戦国武将の本田忠勝が愛用していた槍で、「天下三名槍」と評される名刀です。

そして「松井江」は松井興長の持ち刀で、郷義弘が打った刀剣です。鑑定の結果、表に「本阿」の花押、裏に「義弘」の銘が刻まれているのが特徴の刀となります。

愛知県の徳川美術館

徳川美術館とは1935年に愛知県名古屋市へ設立された歴史ある美術館です。「源氏物語絵巻」など国宝9点、重要文化財59点を所蔵し、本館自体が国の有形文化財に指定されているという由緒正しい施設となります。

尾張徳川家に代々伝わる名刀、絵画、甲冑などを鑑賞できる見どころ満載の美術館です。明治維新・第二次世界大戦の戦火を免れ、江戸時代以前から受け継がれる大名家のお宝を一つの美術館で鑑賞できるのは、徳川美術館だけとなっています。

徳川美術館の見どころ

広大な敷地に隣接する「徳川園」や古書籍を管理・研究する「名古屋市蓬左文庫」と一体化し、より深く大名文化に触れることが可能になりました。徳川園では四季折々の景色を楽しめ、併設する甘味処でのんびりお茶をいただくことができます。年間10回ほど開催される展示会では、徳川の歴史と日本文化に触れられる絶好の機会です。

徳川美術館の名刀

美術館の歴史も深く、徳川家にまつわる名刀の数々を鑑賞できます。「後藤藤四郎」「鯰尾藤四郎」「菊一文字」「南泉一文字」「物吉貞宗」「本作長義」「村雨江」など、刀剣好きなら一度は聞いたことのある名刀ばかりでしょう。

この刀を目当てに徳川美術館を訪れるファンも大勢います。人気のある刀剣は行列ができるほどなので、混んでいない時間を狙うとよいでしょう。

福岡県の福岡市博物館

福岡市博物館は1990年に福岡の歴史と民族研究・展示の場として開設されました。この博物館の印象的なロゴマークは、国宝・金印をイメージして作られ、福岡に対する特別な思いが込められた形となっています。観覧料は一般200円で、リーズナブルに博物館を楽しめます。

福岡市博物館の見どころ

福岡市博物館には、国宝指定の金印「漢委奴国王」が常設展示されています。教科書で見たという人がほとんどではないでしょうか?江戸時代に発見された金印はその後黒田家の家宝として代々継承され、現在は博物館で誰でも鑑賞できるようになりました。

金印を筆頭に、福岡市博物館では歴史的なお宝が数多く所蔵されているのです。黒田家に関する展示も企画されているので、刀剣に思いを馳せながら鑑賞するのもよいでしょう。

福岡市博物館の名刀

黒田家にまつわる名刀「圧切長谷部」「日本号」「日光一文字」が所蔵されています。国宝「圧切長谷部」は、織田信長が茶坊主の失態を許せず、隠れた膳棚もろとも切り捨てたことが名の由来とされています。織田から黒田へ渡って現在の場所へ落ち着きました。

「日本号」は天下三名槍の一つで、豊臣秀吉から福島正則、黒田家家臣の母里友信へ渡りました。「黒田節」の中に日本号にまつわる逸話を読み取ることができます。「日光一文字」は日光権現社の刀を北条早雲が譲り受けたことからの命名です。その後北条家から黒田官兵衛に渡り、家宝として大切に扱われてきました。

 

古来より日本は刀剣に美や信仰を見出して大切に扱ってきました。武器としての側面だけでなく、さまざまな人の思いを継承しながら現代まで伝えらえてきた刀を鑑賞できる時代は大変貴重です。もし近隣を訪れたら、観光と一緒に刀剣にまつわる博物館・美術館に行ってみてはいかがでしょうか?

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