大切な刀が錆びてしまっている時や、売ろうと考えて少しでも高値をつけてもらいたいと考えた時には、研いでもらい綺麗な状態にしようと思うのでは無いでしょうか。
当然のことでありますが、素人が自ら研ぐことは状態を悪くしてしまうことに繋がるので、研ぎたい場合はプロに依頼するべきです。
その場合、料金はいくらかかるのでしょうか。
金額は基本的には高め
一口に研いでもらうと言っても、研ぎ師は今の時代でも多数存在しており、研ぎの腕の良し悪しの違いはもちろんのこと、どの程度の期間で研いでもらうことができるのかや、必要となるトータル費用など異なる点は多岐にわたるので、よく比較してから選ばなくてはなりません。
研いでもらうものによる違いもありますが、どの程度なのかという相場をある程度理解しておくことによって、研ぎ師を選びやすくなります。
一般的な家庭では包丁やナイフを研いでもらうこともありますが、包丁やナイフよりも研いでもらうために必要な金額は基本的に高いということは頭に置いておきましょう。
刀を研いでもらう金額の相場について
日本の気候は湿気が多いということもあり、少し手入れを怠っただけでも錆びついてしまうことも珍しくはありません。
錆があれば当然そのものの価値も下がってしまうことになります。
長期間放置しておくと、表面上のみの錆びではなく、芯から錆びてしまい手遅れになってしまうこともあるので気をつけましょう。
しかし、研磨するとなれば気になるのは、いくらで研いでもらえるのかという点ではないでしょうか。
研磨には一般的に数万から数十万円単位の費用がかかるということは頭に置いておくべきです。
売りたいと考えているものならば、とりあえずそのままの状態で査定に出して鑑定士など専門家の話を聞いてみるようにするべきです。
錆だらけになっている場合でも、登録証があれば買い取りの対象として査定をしてもらうことは可能なので、まずは相談してみるべきではないでしょうか。
研いでもらうために必要となる金額は、刀自体による違いはもちろんのことどこに依頼するのかによって違いもあり、相場はあってないようなものなので、複数に相談してみることもポイントとなってきます。
研ぎ師による研ぎ方や料金の違いについて
研ぎで使われるものは主に砥石となっており、砥石には天然と人の手で造られた人工のものに分けられます。
人工的な砥石よりも天然の方が刃物をより細かく研ぐことができることから、鍛冶職人の多くは天然の砥石を利用しています。
砥石の粒子の大きさによって三つの種類に分けられます。
粒子が粗いものから荒砥、中砥、そして仕上げ砥があります。
その他にも水をかけながら研いでいくタイプの水砥石と、油を使って研いでいくタイプの油砥石に分けられます。
砥石は真四角ではなく、より細かく研げるようにいくようにかまぼこの形をしており、刀の部分によって使い分けるかどうかはなど鍛冶屋による違いも大きくなっています。
鍛冶屋の腕の良し悪しはもちろんのこと、どんな砥石を使っているのかや、部位によって使い分けているのかなど、異なる点は多いので、研いでもらう際に必要になる料金だけで判断せずに、腕の良い研ぎ師かということに注目しておくべきではないでしょうか。
買取業者や販売店で研いでもらえることもある
研いでもらうには鍛冶屋に依頼して研ぎ師にお願いするしかないと考えてしまいがちですが、初めてとなればかなり敷居が高く感じるのではないでしょうか。
有名な研ぎ師となれば、かなり高額になってしまうこともあります。
その際に役立つのが、買取や販売を行なっているお店でも研いでもらうことが出来ることも多いということではないでしょうか。
お店で購入したものはもちろんのこと、それ以外のものでも研いでもらえるケースは珍しくはありません。
売却を考えて研いでもらいたい場合には、研ぎも行っている業者を選ぶと、錆びていてもそれほど買取価格を落とすことなく買い取ってもらえる可能性も高まります。
なぜ研いてもらうのかにより、依頼する先には違いがあることは確かです。
一般的に鍛冶屋でプロに依頼すると、そのものによる違いはありますが数万円から十数万円かかることがあることを頭に置いておきましょう。
大切にしているものを綺麗に手入れするために研いでもらうという場合には良いですが、売却を考えていて少しでも高く売りたいからという理由の場合には、研いでもらうべきかどうかはよく考える必要があります。
数万円をかけて研いでもらう価値があるのかということが重要なポイントです。
それほど価値がないものを研いでもらっても、買取価格はかなり低いこともあり、数千円にも満たないということもあります。
そうなれば研ぎに出したぶんマイナスになってしまうので、事前にいくらで売れるのかということはよく確認しておくようにしましょう。
研いでもらう場合には、いくらで研いでもらえるのかという違いは比較しやすいポイントとなりますが、金銭面の違いのみで判断するのではなく、研ぎ師の腕の良し悪しもしっかりとチェックしておくことが大切になってくるのではないでしょうか。