日本で昔から日本刀とともに、武器として使用されてきたのが槍です。普通の刀よりもリーチが非常に長いことから、遠くに離れた場所にいる相手を攻撃する際にも、頻繁に使用されてきました。そのため、刀の買取をしているお店で、一緒に槍の買取をしている場合があるので、刀と一緒に売却することができます。
現在でも多く保存されている素槍
日本刀の買取をしているお店の中には、その他の種類の武器も一緒に買取をしているようなお店もあります。その中でも比較的需要が高いのが槍です。日本では刀とともに昔から多く使用されてきた武器であるので、現在でも多くのものがそのままの形で残されています。
保管しておくための広いスペースを確保する必要があるために、日本刀ほど集めている人の数は多くはないのですが、専門に収集している人もいるために、お店によっては高額で買取をしているところもあります。
槍も刀と同じように種類によって、その買取価格が異なっています。古い時代のものほど価値の高いものが多いですが、日本でも昔から一般的に使用されてきたのが素槍です。生産された数も多いので、現在でも専門店で扱われているものの多くがこのタイプです。
買取に持ち込まれる機会も多いことから、あまり高額な買取価格は期待できませんが、ものによっては高額な値段がつけられるものもあります。穂の部分の長さは時代によって異なっていて、室町時代に生産されたものは16センチメートルほどの長さのものが一般的でした。
江戸時代に入ると実用性のある武器としての価値が減少して、穂も見映えの良い20センチメートル程度の長さのものが一般的になりました。残されている数が少ない室町時代のもののほうが、高額で取引されている場合も多いです。
サイズが特に大きい貴重な大身槍
日本刀と一緒に槍の買取をしているお店の中には、幅広い種類のものを扱っているお店もあります。その中でも特に大柄なサイズのものとして知られるのが大身槍です。遠いところにいる場所を攻撃するための武器として使用されてきたことから、非常にリーチのあるものも生産されています。
保管が非常に難しいので、そのままの形で現存しているものの中には、価値が非常に高くなっているものもあります。穂の部分も通常のものよりも長めになっていて、30センチメートル以上のものが一般的で、長いものは60セントメートル以上の長さがあります。中には穂の長さだけで1メートルを超えるようなものもあるために、
こうした種類のものを自宅に保管している人は、お店によっては高額の買取が期待できます。この種類のものには、日本刀と同じように広く品質が優れているものとして知られているものが多く、その中でも特に有名なのが天下三名槍です。
御手杵と日本号と蜻蛉切の三種類が日本でも昔から特に品質が優れているものとして知られていて、多くの武士にとってもあこがれの存在でした。現在でも、これらと同じ時代に作られたものは比較的高額で取引されているので、所有している人は買取に出せば高い評価が期待できます。
日本を代表する三本の有名な大身槍
日本刀と槍の買取をしているお店の中でも、特に貴重なものとして高額買取がされている天下三名槍は、それぞれの種類ごとに違った特徴を持っています。もともと御手杵と日本号の二種類が優れたものとして世間に広く知られていたのですが、西日本を代表するのが日本号で、東日本を代表するのが御手杵です。
それに蜻蛉切が加わって三大武器と呼ばれるようになったのですが、蜻蛉切が加わったのは明治時代ごろのことです。ですが、この三種類のものの中で、現在まで残っているのは日本号と蜻蛉切だけで、御手杵は戦争中に焼失してしまったので現存しません。
日本号は現在でも厳重に保管されていて、福岡県の博物館に収蔵されています。この武器は福岡県の民謡である黒田節の歌詞にも深い関係があると言われていて、地元の歴史を代表する武器として大切に保管されています。
無銘のものですが、大和国金房派が制作したものと考えられていて、室町時代の後期に作られたものです。そのために、金房派が室町時代の後期に制作したものならば、日本号と同じような品質を持っていることも考えられるために、専門のお店に鑑定してもらう価値のある一品です。
日本刀の買取をしている専門のお店の中には、槍も一緒に買取を行っているお店もあります。刀とともに日本では昔から広く使用されてきた武器であるために、そのままの形で現存しているものも多いです。日本刀ほど多くの収集家はいませんが、専門に集めている人は日本各地にいます。
お店に持ち込まれるものとして一般的なのが穂の短いものです。これは一番シンプルなタイプのもので、不要な飾りなどもつけられておらず、実用性の高い武器です。その中でも特に高い価値を持っていることで知られているのが日本号と御手杵と蜻蛉切の三本です。
この中で現在でも保存されているのは日本号と蜻蛉切だけで、日本号は福岡県の博物館に保管されています。同じような価値を持っているものならば、高額の買取価格も期待できます。