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公開日:2022/03/01  

東京で日本刀を鑑賞できる場所とは?おすすめ3選をご紹介

誰もが一度は持つことをあこがれる日本刀ですが、実は鑑賞できる場所があります。博物館や美術館で日本刀の展示が行われており、名刀が展示されることもあります。今回は、東京で日本刀を鑑賞できるおすすめの場所と日本刀の魅力について紹介しましょう。チェックしてみてください。

刀剣博物館

刀剣博物館は、国宝や重要文化財を含む刀剣を始め、刀装や刀装具などの刀剣の外装や甲冑、金工資料など約190点も展示しています。刀剣を鑑賞するポイントは、姿、地鉄(じがね)、刃文(はもん)の3つに分類されます。

姿とは、刀身の幅や厚み、反り具合、峰など日本刀全体の形状のことです。日本刀が誕生して1,000年以上経ちますが、姿から作られた時代を読み取ることができます。平安から室町時代まで使用された刀剣は、とくに「太刀(たち)」と呼ばれ、馬上での戦いを想定しており、比較的刀身が長く作成されています。

地鉄(じがね)とは、刀身の上部に黒く見える部分のことです。地鉄をよく確認すると、波打ち模様であったり、木の年輪のようであったりと細かい模様が見えてくるでしょう。

刃文(はもん)は、切れ味をよくするための工程(焼き入れ)で生じる模様のことで白っぽく見えます。地鉄と刃文の間は、日本刀により形が違っていて刀剣の個性がよく出ています。まっすぐ鑑賞するだけでなく、左右から鑑賞することでも楽しめるようです。新たな発見もできるでしょう。

ただ、やはり見慣れないと地鉄や刃文の違いは理解が難しいです。また、刀剣博物館では定期的に展示内容を入れ替えており、訪れるたびに新たな刀剣の魅力に出会えることでしょう。

東京国立博物館

東京都上野にある東京国立博物館は、本館13室で常時刀剣が展示されています。展示内容は、おおよそ3か月に一度のペースで入れ替えを行っています。

国宝の天下五剣のひとつ童子切安綱なども展示されるため、日本刀ファンにとっては、かなり盛り上がる内容です。平安時代後期の作とされる童子切安綱は、数ある日本刀の中でもとくに名刀として扱われます。

なお「童子切(どうじきり)」の名は、酒呑童子の首を切り落としたという伝承に由来しています。室内中央には、刀装具も提示されているようです。

鐔(つば)も個別に展示されており、かなりの見ものです。鐔は、柄と刀身の間に挟んでいる刀装具で柄を握る手の刀身から防ぐものです。日本刀全体を鑑賞することだけでも楽しめますが、一点一点、日本刀の細かいところまで鑑賞することで新しい発見ができることもあります。

刀身は美しいですが、鐔や柄もこだわっているものが多いので日本刀の一つ一つのパーツが見ものです。東京国立博物館での写真撮影は個人利用に限って許可されています。一部撮影禁止マークのついている作品やフラッシュおよび三脚などによる撮影は、禁止とされています。

サムライミュージアム(SAMURAIMUSEUM

2015年に開業したサムライミュージアムは、鎌倉時代から江戸時代にかけて約700年間続いた侍の時代・文化について紹介するミュージアムです。東京都新宿にあるサムライミュージアムでは、実際にサムライがどのような存在だったのかについて、日本人では知らないような真実がたくさん詰まった場所です。

侍をテーマにしているため、国内よりも外国人に人気が高く、来場者の9割は外国からの観光客が占めています。サムライミュージアムの営業時間は午前10時半から午後9時までとなっており、最終入館が午後8時半になっているので訪れる際には、注意してください。一部展示を除いて、基本的に写真撮影がOKなのも嬉しいポイントです。

サムライの兜や日本刀などの武器を間近で見られるギャラリーや英語の無料ガイドツアー、ワークショップ、日本刀を使ったショーなど盛りたくさんです。さらに、サムライの鎧兜を装着して自撮りをすることもできます。

サムライの魅力がたくさん詰まっているのがサムライミュージアムです。1Fには、日本画が掲げられており、ここではサムライがどの時代でどのように活躍していたか知ることができます。2Fには、武器や鎧兜の世界です。サムライそのものの意義について迫っています。サムライの持つ刀は他の刀と区別されていたり、兜もサムライの区分によってさまざまな種類に分けられていたりと、新たな発見ばかりです。

1日4回の殺陣ショーも開催され、迫力満点のショーを間近で楽しむことができます。非常にリアルに再現されているため、親子連れなどはあらかじめ用心しておきましょう。

さらに、着物などを着てスマートフォンで自撮りすることもできます。3万2,000~4万4,000円ほどで、実際に武将が着ていた甲兜(レプリカ)を着て写真撮影をすることも可能です。ただし、戦国武将のフル装備撮影は3日前までに予約する必要があります。タイミングや時期によっては、待ち時間が発生する場合もあるため、先に見学をするか体験をするか、待ち時間を確認してから決めるのがおすすめです。

この他にも、日本刀の使用方法の講座やショップでのサムライグッズの販売など、1日中楽しめます。

 

東京で日本刀を鑑賞できる場所について紹介しました。刀剣そのものの細部までを鑑賞できる博物館から、実際に名刀を見学したり、着物や甲兜を着て撮影でしたりできる博物館まで、さまざまな博物館が東京には数多くあります。自分がどういった体験をしたいか、事前にしっかりとリサーチをして、日本古来の文化に触れる貴重な体験をしてみてください。

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