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公開日:2019/02/15  

日本刀の研磨はどこに依頼するの?

日本刀を研磨する目的の1つは、見た目の美しさです。

切れ味を良くする目的もありますが、古くなってきた刀の見た目を良くする為に、磨いてメンテナンスするのが一般的です。

自力のメンテナンスも可能ですが、かなりの技術が必要です。

メンテナンスは、専門業者に依頼する方が無難です。

 

刀のメンテナンスと自力の作業の難しさ

刀が武器として使われていた頃は、主に切れ味を良くする為に手入れが行われていました。

刀を武器として使い続けていると、だんだん切れ味も落ちてきます。

いざという時に切れ味が発揮されないようでは困りますから、刀は定期的に研磨される訳です。

ただ現在では、武器として刀が使われることはほぼありませんから、主に見た目を良くする為にメンテナンスが行われます。

理由は経年劣化です。

年数が経過してしまえば、刀の見た目も悪くなってしまいます。

新品の状態なら独特の輝きがあるものの、それを長く保持し続けていれば、だんだん輝きも落ちてきます。

元の輝きを戻す為に、メンテナンスが行われる訳です。

メンテナンスの方法は、主に2つあります。

刀を持っている本人が、自力でメンテナンスすることも一応可能です。

たいていは、専用のペーパーを使用して刀を磨きます。

ただ自力のメンテナンスは、ハードルも少々高めです。

例えば磨く時の腕の動きです。

肘を軸にして手を動かす必要があり、間違った動作で磨いてしまいますと、刀の切れ味が悪くなってしまうことがあります。

それと刀を磨く時の角度です。

適切な角度で磨く必要があり、角度を間違ってしまいますと、刃が丸くなってしまう傾向があります。

見た目も悪くなりますから、角度は要注意です。

また刀には、とても鋭い刃が付いています。

やり方によっては手を切ってしまう可能性もあります。

ですから刀のメンテナンスは、様々なコツがあります。

やり方を間違えてしまいますと、かえって刀の見栄えが悪くなることもありますから、注意が必要です。

 

専門業者に刀のメンテナンスを依頼する

刀のメンテナンスは、もう1つ方法があります。

研磨の専門業者です。

業者によってはメンテナンスも引き受けていますから、刀を渡して代行してもらうことになります。

業者に任せるメリットは、無難なメンテナンです。

専門業者には、刀の手入れに関する専門知識があります。

毎日のようにメンテナンスを行っていますから、総じて仕上がりは期待できます。

新品同様の輝きが戻るケースも、少なくありません。

ちなみに専門業者に代行してもらう場合、料金はかかります。

どれぐらいの料金になるかは、刀のタイプ次第です。

そもそも刀には、様々な大きさがあります。

短刀などはサイズは比較的小さめですが、料金はやや高めになります。

短刀は数万円ほどかかることが多いです。

逆に大刀ですと、数千円程度でメンテナンスを代行してくれる傾向があります。

また作業の内容にも左右されます。

専門業者によるメンテナンスの種類も、複数の種類があります。

刀のツヤを出す目的でメンテナンスしてもらう場合は、料金はやや高めになることが多いです。

ですからお金は支払うことになりますが、仕上がりに関するメリットは大きいです。

自力でメンテナンスするよりは、専門業者の方が仕上がりも良くなる傾向があります。

 

業者にメンテナンスしてもらう流れ

専門業者にメンテナンスを代行してもらう流れですが、まずはメールなどで業者に連絡します。

その際には、刀に関する様々な情報のヒアリングが行われます。

刀の種類やメンテナンスの希望プランや、予算などがヒアリングされる訳です。

ヒアリングの内容に基づいて、専門業者から見積もりが提示されます。

その見積もりの内容で問題なければ、専門業者に刀を渡すことになります。

渡す方法は2つあって、郵送もしくは持ち込です。

そして業者に刀を預けると、たいてい預り証が発行されます。

それで業者がメンテナンス作業を行ってくれる訳ですが、業者によっては作業の進行状況をメールで伝えてくれることもあります。

そして業者によるメンテナンス作業が完了したら、所定の方法でお金を支払います。

たいていは銀行振込で業者に料金を支払いますが、着金が完了した後に刀が返送される訳です。

以上の流れになりますが、郵送でやり取りをしますから、メンテナンスが完了するのは数日かかることが多いです。

ただ専門業者に刀のメンテナンスを代行してもらう時は、1つ注意点もあります。

刀の登録証です。

現行の法律では、登録証がない状態の刀を所持することはできません。

もしも刀の登録証がない場合は、まず手続きを済ませておく必要があります。

所定の期間による刀の審査を受けて、まずは登録証を発行してもらう必要があります。

未発行の状態ではメンテナンスを依頼できませんから、注意が必要です。

 

ですから日本刀のメンテナンスは、研磨の専門業者に依頼することになります。

たいていは刀を業者に郵送して、メンテナンスを代行してもらうことになります。

その際、登録証は要注意です。

登録証がないと依頼できませんから、必ず発行手続きを済ませておく必要があります。

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