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公開日:2020/01/15  

日本刀買取業者で日本刀を買うこともできる?

刀剣を専門に扱っている買取業者は大々的にどんなものを買い取っているかを宣伝広告していることが多いですが、入荷した刀剣をどうしているのかが気になったことはないでしょうか。もし販売しているのなら買いたいという人もいるでしょう。相談さえ持ちかければ日本刀を買うこともできるのでしょうか。

どんなビジネスモデルかを理解しよう

日本刀の買取店がどのようにして利益を得ているかを考えてみると買える可能性があるかどうかがよくわかります。一般的に中古品を取り扱っている店舗では一般の人から安く商品を買い取って、その商品を中古品として売ることで利益を得ているのが基本です。

このビジネスモデルは刀剣の場合にも全く同じで、業者は買い取った刀剣を販売して誰かに買ってもらうことにより利益を生み出しています。査定のときには純粋に刀剣の希少価値や有名度、芸術性や歴史的価値などによって評価されるとは限らず、人気がある名工の作品かどうかといった観点も重視されるのが通例です。

つまり、高く売れる可能性が高いものほど高値を付けてでも買い取りたいと考える傾向があります。基本的には販売価格との差額が利益になるので、この幅をできるだけ大きくしたいと考えるのは明らかでしょう。しかし、あまり安い価格で買い取ろうとしても売り手が断ってしまう可能性もあります。

逆にあまりにも高い価格で販売しようとしても買い手が見つからずに困ってしまうことになるのです。そのため、査定という形でおよそ相場に従った価格が算出されて取引が成立するという形になっているのです。

直接販売しているかどうかはケースバイケース

このようなビジネスモデルで買取業者が経営をしているとなると買いたいと言えば売ってくれそうだというのは想像できるでしょう。しかし、どの店舗でも販売されているわけではなく、売っているところもあれば売っていないこところもあるというのが実態です。

これは車や漫画、ゲームなどと違って買いたいと思ってくれるような顧客が大勢いるわけではなく、特に高い興味関心を持っていて、しかもお金にも比較的余裕がある人がターゲットになるのが理由です。つまり、一般に販売してもあまり売れないことから、あえて店舗販売をしていないケースが多くなっています。

ただ、しっかりとした顧客層を持っていて直接販売をしている業者もあり、店頭に行ってみると買い取った刀剣がショーケースなどに入って展示されていることもあるでしょう。

販売をしていてもショーケースに展示していると劣化が進んでしまうことから、写真付きのカタログで紹介してもらえる形になっていたり、文字情報だけでどんな商品を持っているかを示されたりするようになっている場合も少なくありません。そのため、見た目では買取業者に見えても販売もしていることもあるので問い合わせてみるのが大切です。

販売していない場合はどうやって利益を得ているのか

ビジネスモデルを考慮すると買い取った日本刀は何らかの方法で売らないと業者はただお金を出して商品を抱えていくだけになってしまい、いつかは財源が尽きてしまいます。直接販売をしていないケースではどのようにして利益を得ているのでしょうか。

委託販売をするか、オークションに出品しているのが一般的です。日本刀の買取も販売もしている業者と提携して、自社で仕入れた刀剣については手数料を払って販売してもらうという形が委託販売で、数パーセントのマージンを取られても大丈夫なように買い取っています。

価値が高くて多くの人が買いたいと思ってくれそうな逸品が手に入ったときにはオークションに出品して競わせるのが通例です。ただ、自ら出品するのは手間がかかるという面もあり、この場合も代行を依頼してオークションにかけるケースが多くなっています。

このような形で利益を得ている業者に日本刀を買いたいと話をしたら買えるのではないかと思うかもしれません。どちらの方法を選んだとしても中間マージンを取られてしまうので、直接売れたほうが好ましいと考えられるのは確かでしょう。

しかし個人に対して販売するには許可が必要になるため、希望しても売ってもらえないのが普通です。何としてでも日本刀を買いたい場合には販売もおこなっている業者を探すか、オークションへの出品がないかを確認してみましょう。

 

日本刀の買取業者では買い取った刀剣をより高い金額で売って利益を得るというビジネスモデルを立てています。そのため、買い取ったものを商品として販売しているはずだと考えるのが妥当ですが、直接販売しているかどうかはケースバイケースです。

委託販売の形を取ったり、オークションに出品したりして利益を得ているケースも多くなっているからです。日本刀を是非とも買いたい場合には販売も担っているところを探すか、オークションで落札を狙うようにしましょう。個人に中古品を販売するには許可が必要なので、普段から販売活動をしていない店舗で買わせて欲しいと言っても売ってくれないのが普通なので注意しなければなりません。

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