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公開日:2020/02/15  

世界の刀と比べて日本刀の切れ味はどのくらい?

日本刀は、刀剣を扱っているお店で簡単に購入や買取が可能ですが、本来は武器として使用されていたものなので、その威力が気になるという人も多いでしょう。そこで今回は、そもそも日本以外の西洋剣と何が違うのかや、切れ味の違いなどを紹介します。

そもそも日本刀と西洋剣の違いは何か

日本刀や西洋剣は、どちらも戦で使うための近接武器であり、銃がまだなかった時代にはメインの武器として使用されていました。そして武器としてだけでなく、儀礼的な目的で使われることも多く、現在でも何かの儀式のときに刀や剣が用いられています。

いずれにしても、こうした刀のような武器の類は、普段目にしたり触ったりすることがありませんが興味を持っている人は多いですし、買取業者などによって売買がおこなわれています。それに刀は武器である以上、見た目の美しさだけでなくその強さや切れ味がどれほどのものなのかということが気になりますし、西洋剣と比べてどうなのかということも知りたくなるものです。

そもそも「日本刀」というのは、片方にしか刃がないという片刃になっており、さらに刀身が反った形をしているのが見た目の特徴だと言えます。そしてこの反った刀身の形は、対象を引き切ることがしやすい形であるとされており、日本の伝統的な戦闘スタイルに合ったものになっていると言えるでしょう。

さらに日本の刀は、使われている素材にも特徴があり、日本独自の「たたら」と呼ばれる製造方法によって生み出される純度の高い「玉鋼」が使われています。玉鋼は鉄を精錬して作られる鋼の一種ですが、通常の鋼と比べると純度が高く、硬度を高めるために炭素量を上手くコントロールして作られているものです。こうした玉鋼の製法は世界に類を見ないものであり、この独自の製法によるものしか日本刀として認められていません。

一方の「西洋剣」は、神話や伝説などに出てくる聖剣をイメージする人もいるでしょうし、あるいは中世の戦に出てくる兵士が持っている剣を想像する人も多いでしょう。ただし西洋剣には、さまざまな種類があり、突き刺すことに特化したレイピアや、対象を叩き割ることを目的としたバスターソード、そして一般的な長剣として知られるロングソードなどがあります。

しかし日本の刀と比べるのであれば、一番形状が近いと考えられるロングソードを想定するとよいかもしれません。西洋剣の製法に関しては、刃物を作るときの基本である鉄を叩いて伸ばすという一般的なものが多く、日本の場合のような複雑な工程のものではないと言えます。

 

 

切れ味の良さはどちらが上なのか

日本刀と西洋剣の基本的な違いは先ほど紹介した通りですが、同じ刀剣でも切れ味には差があると言えます。

日本のものは、対象を切りつけることを目的とした刀であり、形状が反っているということも関係して、とてもスムーズに刃を滑らせながら切り裂くことがきます。最強の切れ味があるという評価が世界的になされていますし、そのことが大きな魅力にもなっていると言えるでしょう。

過去のテレビ番組では弾丸を切り裂けるかどうかという実験をしたことがあり、日本の刀が、高速で飛んでくる弾丸を真っ二つにする映像が話題になったこともありました。それに日本の刀の技術は、日本の包丁にも受け継がれており、その切れ味の良さを知っている外国人が、わざわざ包丁を買いに日本に訪れるといった話もあります。

一方の西洋剣は、形状がまっすぐになっているものが多いですし、叩きつけて切るというスタイルのものになると言えるでしょう。そのため、比較的硬いものでも、刃を叩きつけることによって切断ことができるようになっています。

日本の刀は刃を滑らせることで切り裂きますが、西洋剣の場合は力でもって叩き切るというイメージになります。ですので、両者を比較すると、肉などを切り裂くような純粋な切れ味そのものは日本刀のほうが上だと言えますが、西洋剣には力で押し切るような強さがあると言えるでしょう。

耐久性についてはどちらが優れているのか

日本刀と西洋剣を比べた場合、切れ味に関しては日本の刀のほうが優位だと言えますが、耐久性についても気になるところです。日本刀の場合は、相手の刀を受け流すことで攻撃を逸らすという考え方がありますし、刀身自体も細いため耐久性には不安があると言えます。

一方の西洋剣は、幅が広くて厚みもあるので、単純も考えれば刀身が細いものよりは耐久性が高くなります。しかし素材そのものの強度は、繰り返し鍛錬した日本の刀のほうが上であり、西洋剣は単にボリュームがあるから耐久性が高いということになるでしょう。

 

日本刀は、対象を引き切ることを目的としたものであり、刀身が反った形をしていて、玉鋼という手間のかかる製造方法で作られているという特徴がります。一方の西洋剣は、対象を叩き切るスタイルの武器であり、刀身がまっすぐになっているのが特徴だと言えるでしょう。

切れ味に関しては、純粋は切れ味そのものは日本のもののほうが上ですが、西洋剣には力によって叩き切るという強さがありますし、刀身が太いため耐久性があるということが言えます。

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