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公開日:2022/09/15  

日本刀を飾るのは家のどこが最適?おすすめの飾り方とは


美しくかっこいい日本刀を家に飾れたら素敵ですよね。しかし、日本刀は扱い方によっては危険が伴うものでもあるため、保管の仕方や飾り方について注意すべき点がいくつかあります。そこで今回は、日本刀の展示方法や保管方法をご紹介します。刀好きはもちろん、インテリアのひとつとして刀を飾りたいと思っている人も参考にしてみてください。

日本刀を飾るのに最適な場所は?

日本刀は、扱い方によっては危険が生じるものです。そのため、すぐに手が届く場所や誤って倒してしまう恐れがある場所には置かないようにしましょう。日本刀を飾るときは、刀身は飾らずに拵(こしらえ)だけを刀掛けに飾るのが一般的です。

和室の床の間

和室がある人は、ぜひ床の間に設置してみてください。床の間とは、掛け軸などを飾るために床が一段高くなっているスペースです。刀掛けを使って縦向きにも横向きにも飾れます。床の間に日本刀を飾れば、品格漂う空間が演出できるでしょう。

サイドボードの上

和室に飾れない場合には、サイドボードの上に飾るのも素敵です。床の間とは違って、目の高さに飾れるのは、サイドボードの上に飾ることのメリットでしょう。その際は、横向きに飾れる刀掛けやディスプレイケースに飾ることをおすすめします。生活のなかでふとしたときに視界にお気に入りの日本刀が入ることは、うれしいことです。ただし、サイドボードの上に飾る際は地震などで落としてしまわないように対策しておきましょう。

刀掛けやケースを使った展示方法

日本刀の展示には、刀掛けに刀を立てかけたり、ディスプレイケースに飾ったりするなどの方法があります。ここでは、刀掛けとディスプレイケースについて詳しくご紹介します。ほかには刀箪笥を使用する人も多いでしょう。

刀掛け

刀掛けは、その名の通り、日本刀を掛けて飾るものです。刀を横に掛けるものや縦に掛けるものがあります。刀掛けを使って太刀(たち)を縦に飾る場合は、柄が下、刀身が上、刃先が支え側になるように飾りましょう。

また、太刀(たち)を横に飾る場合は、柄が左、切っ先が右、反りがUの字になるように設置してください。このとき、刃は下向き、銘は表です。この状態を佩表(はきおもて)といいます。

また、刀掛けに打刀(うちがたな)を飾る際には、柄が左、切っ先が右、反りが山の形になるように設置しましょう。このとき、刃は上向き、銘は表です。この状態を差表(さしおもて)といいます。

ディスプレイケース

刀身を飾りたい人は、ディスプレイケースに飾ることをおすすめします。ディスプレイケースのメリットとして、刀身をいつでも鑑賞できることはもちろん、安全であることと錆を防げることが挙げられます。湿度の調節ができる刀剣ディスプレイケースを使用したり、ケース内に調湿材を入れたりしておけば、錆対策もばっちりでしょう。

飾らないときは白鞘に入れて保管しよう

日本刀の一番の敵は錆です。湿度の高い場所に保管していたり、防虫剤(しょうのう)と一緒に収納していたりすると錆が発生しやすいといわれています。そのため、手入れや鑑賞をするとき以外はなるべく湿度が調節しやすい白鞘に入れて保管しましょう。また、安全性を理由に、白鞘に保管している人も多いようです。

白鞘とは?

白鞘とは、漆や金具で装飾されていない鞘のことです。朴の木(ホオノキ)の無垢材で作られています。ホオノキは軽く軟らなか材質なので、収縮による変形が起きづらく加工しやすい木材です。さらに水気にも耐性があるため、まな板や包丁などにも使われています。

白鞘が重宝される理由のひとつは、湿度を調整する機能があることです。日本刀の大敵は錆。無垢材は表面に小さな穴が空いており、湿度を吸収します。そのため、無垢材の鞘は、装飾が施された通常の鞘よりも日本刀の保管に向いていると考えられるのです。また、白鞘の特徴として、分解が簡単で内部の掃除・修復ができることが挙げられます。白鞘内に錆が残っていると、せっかく刀身を研磨してもヒケ疵や錆が発生してしまうのです。

そのため、刀身の研磨と同時に白鞘を新調したり、修復したりする必要があるでしょう。白鞘は柄の部分と鞘の部分にまず分解でき、さらにそれぞれが縦に開くように真っ二つに分解できます。接着剤には、ご飯粒を糊にしたものが使用されており、柄には目釘が打ち込んでいるものが多いです。

まとめ

この記事では、日本刀の飾り方や飾る際に注意したいポイントをご紹介しました。日本刀は美しい芸術品であるのと同時に湿度に弱いデリケートなものでもあります。錆を発生させて美術品としての価値を落とさないためにも、家での保管には注意が必要です。保管には、拵を刀掛けに飾る方法や刀身をディスプレイケースに飾る方法などがあります。和室の床の間や、洋室のサイドボードの上に飾れば、部屋の雰囲気を格調高いものに変えてくれるでしょう。また、飾らないときにはなるべく湿度が調節しやすい白鞘に入れて保管することをおすすめします。

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