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公開日:2020/11/01  

日本刀の分解方法


日本でも海外でも人気がある日本刀です。市場では分解されてバラバラにした状態で販売している場合があります。実際、刀はいくつもの部分で構成されています。ばらばらになった部品を見ると、素人でも簡単に分解できるのかと疑問が出てくるものです。考えてみれば日本刀は好きだけど、鍔だけが好きという海外の愛好家もたくさん存在しています。

刀の基本的な構造を理解しておこう

日本刀を組み立てみたいと思ったことがありますか。まずは構造を理解しておきましょう。構造を理解しておけば案外、簡単に組み立てることができます。案外、構造は単純です。目抜きの場所がわかれば、簡単にばらばらにできます。基本的に目抜き部分に目釘を入れて固定しているからです。目釘を抜いてしまえば刀はバラバラになってしまいます。

時代劇や時代ものの舞台などで、役者が簡単に刀を分解しているのを見たことがあるでしょうか。目釘を抜くことができれば、簡単にばらばらにできたのにも納得できます。逆に、目抜きに目釘を押し込んでしまえば刀は固定されてしまいます。なぜなら、刀にとって留め具になるものが目釘しかないからです。

さて、具体的に刀の構造を考えてみましょう。必要になってくるのが、刀身と柄に加えて、鍔とはばきと二つの切羽になります。刀身にはばきをとりつけることから始まり、切れ込みがあるほうを刀身の峰のほうにするように取り付けるだけです。はばきの下側に一つ目の切羽を通してから、鍔をいれ二つ目の切羽を通します。刀身を柄に挿入すれば完成します。

ここで注意することは柄には方向があります。刀身と柄の目抜きの位置が合う向きにすると大丈夫です。手順通り、取りければ簡単にできるのでまずは焦らずに組み立てましょう。

分解しても戻せる自信がない人へのアドバイス

興味があってばらばらにしたものの、組み立てられないとなったら困ります。中には手入れのために分解する人もいます。分解しつつ、どんな構造をしているかを再確認しておきましょう。バラバラに分解したあと、焦らないために必要なことです。実際のところ、分解した手順の逆をすれば組み立ては可能です。

一番のネックは目釘でしょう。分解は目釘を抜くところから始まります。一つ一つ、部品を抜くところをしっかり覚えておくことが重要です。不安なら部品を外すたびに写真を撮っておくと組み立てるのが楽になります。写真を撮っておけば「あれ、ここからどう組み立てればいいんだろう」と悩まずにすみます。

買取に出すなら組み立てておいた方がいい

ばらばらになった日本刀を見て「組み立てておくか」悩むことがあります。理由はばらばらでは買取ってもらえないかもしれないと考えるからです。分解できたのだから組み立てるのも簡単だと思います。しかし、物置を掃除していてばらばらになったままの日本刀が出てきたらどうでしょう。すぐ組み立てられると思えるでしょうか。多分、組み立てるのに躊躇するはずです。

しかし、実際にはバラバラになっていても部品が揃っていれば組み立ては可能です。それでも一般の人なら組み立てができないと思い込んでしまいます。それに変に組み立てて日本刀の価値が下がるのが心配です。倉庫を掃除した際にみつかった刀は、保存しているより、買取に出したほうがいいでしょう。

なぜなら、ばらばらになった状態でも刀は武器です。きちんと警察などに申請しておく義務があります。ましてや、ゴミとして処分すれば何かとトラブルになります。話はかわってばらばらになったものを買取に出した場合、店側から組み立ててもいいかと打診される可能性があります。

無理に自分で組み立てた場合、部品を破損する可能性もあります。組み立てがわからないなら、ばらばらのままで査定に出したほうがいいでしょう。刀剣を扱う専門店ならある程度、部品がそろっています。プロなので組み立てる際に部品を破損させることもありません。

ちなみにばらばらで発見した場合は部品を揃っているか確認しておきましょう。部品が揃っていない場合、ばらばらで買取られてしまいます。ここに買取られた場合、価値が下がったり上がったりします。理由は、ばらばらでも刀身や柄、鞘や鍔を鑑定するとそれなりの値段が付く可能性があるからです。それでも、完成したもののほうが高額で買取られることが多くあります。手入れをする際に分解する時はきちんと写真を撮っておくべきです。

 

結論から先にいえば、ばらばらになった日本刀でも買取ってもらえます。刀剣を扱っているお店ではある程度、部品が揃っているはずです。日本刀の組み立て方は案外、簡単でその気になれば素人でも組み立てることは可能です。それでも組み立ての際に部品を破損する可能性が高くなります。専門家に組み立ててもらったほうがいいと思います。

実際のところ、ばらばらになっていても専門家が組み立てれば何も問題がありません。問題というのは価値のことです。例え、ばらばらで出しても査定はできるし価値は下がりません。日本刀の価値が変わるのは保存状態などで組み立てることができれば何の問題もありません。どうしても、気になるのなら一度相談してみてください。

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