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公開日:2021/03/15  

日本刀は切先にも種類がある!買取でも評価される種類と特徴


遺品整理中に日本刀が出て来たとき、刃物の中でも大きいため処分に困ってしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、コレクターが多い品でもあり専門店に持ち込めば買取してもらえることも少なくありません。また、物の価値をある程度学んでおけば買取してもらうときに有利になることもあります。本記事では、切先の種類を紹介します。

刀と太刀の違いを知っておこう!

日本刀といってもその種類は多種多彩、長いものもあれば短いものもある、馬上で使うものもあれば歩いているときに使うものもあります。太刀と呼ぶものは、馬に乗っているときに使うもので刀は歩いているときに使うものを指します。鎬造りが一般的で、室町時代よりも前は馬上での戦いが大半を占めていたためこの時代の日本刀の多くは太刃です。

刀と呼ぶものは、室町時代よりも後に多く見られる日本刀です。室町時代以降は馬に乗って戦うよりも、地上で戦うスタイルが一般的だったため、腰に取り付けて持ち歩くことが多いです。ただ、従来からの太刀は磨り上げられて刀や脇差しとして使われるようになったといわれており、その違いを見分けるためにはいくつかの特徴を理解しておく必要があります。

太刀と刀はどちらも右利きを前提にして作られている、刀の反りや長さなどで見分ける形になるようですが素人ではどちらになるのかわからないケースも多いはずです。太刀は刃長が2尺以上(60.6cm)のもの、反りが1.8~3.0cmくらい、刀は刃長が2尺以上と太刀と同じではあるけれども反りは2.5cm以下などの違いがあります。

また、長さが90cmを超えるものは大太刃と呼び、これよりも長く150㎝を超えるものは野太刀、逆に65cm前後の短いものは小太刀と呼ぶなど長さでどのような種類であるのかわかります。

切先は文字通り刃の先端部分の名称

日本刀には、それぞれの部位ごとに名称が付いているわけですが、刀の先端部のことを切先と呼んでいます。この切先には、形および刃文の種類がいくつかあり、その形などによりどのような時代に作られていたのかがわかります。小切先は他の日本刀と比べるとサイズが小さいもの、主に平安後期から鎌倉初期の太刀に見られるものです。

猪首切先は、他の日本刀と比べると刃の部分の幅が広くなっているのが特徴で、鎌倉初期から鎌倉中期の作品に多く見られます。大切先は、先端の刃の部分が長くなっていて、これと小切先の中間の長さになるのが中切先です。

日本刀のイラストを並べてその長さや幅を見比べればどのような種類があるのか、買取に出そうとしている日本刀がどのような時代に作られていたものであるのかわかります。刀身に見ることができる波模様のことを刃文と呼ぶのですが、これは日本刀の見どころの一つで、波紋や刃紋と書いてあることもあるものの、日本刀の専門家や専門書などにおいては刃文と書いてあることが多いようです。

刃につけられた模様が刃文であり、焼き入れの際に生じたものとされます。一見デザインのようなイメージを持つ人も多いかと思われますが、これは日本刀そのもの切れ味を左右するものでもあり、最も切れ味がよいといわれていたのが、虎徹と呼ぶもので名刀工ともいえる職人さんの作品です。

日本刀の買取にはコツ

刃先や刃文がどのようなものであるのか、買取に出そうとしている日本刀がどのような種類であるのかわかると、買取相場を把握する上でも役立ちます。ところで、刃物は金属素材のため、サビが生じることも少なくありません。刃先などに生じてしまうとそれだけで価値が下がってしまい、定期的な手入れをしないと表面が赤サビで覆われるなどのトラブルが起きることも少なくありません。

刀剣油と呼ばれる専用の油があることは知っている方も多いですが、定期的に刀剣油をティッシュペーパーにしみ込ませて刃身に塗布することをおすすめします。このとき、ケガをしないように油を塗布する、磨くのではなく油を馴染ませるイメージで手入れをしていきます。

日本刀は、刃身が長い武器でもあり箱などに入れて持ち歩くのは大変ですし、日本刀を持ったまま電車やバスに乗るのは躊躇ってしまいます。買取店の多くが出張買取を可能にしているため、売却や鑑定を依頼したいときには出張サービスを利用すると安心です。

出張サービスを使えば、日本刀を外に運ばずそのまま査定してもらえます。なお、鑑定書などの種類がある場合は、それを鑑定士に渡すことで査定時間の短縮につながりますし、鑑定書は日本刀の品質を保証する保証書としての役割もあります。査定に出す前に、まずは必要なものが揃っているのか、確認するようにしましょう。

 

刃先にはいろいろな種類があり、その長さや幅の広さなどに応じてどの時代に作られたものであるのわかるようになっています。査定に出す場合は、専門的な知識を豊富に持つ鑑定士がいるお店を選ぶことが大切です。信頼できる業者を見つけるためには、過去の実績を確認したり、見積もりを出しもらうとよいでしょう。

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