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日本刀の刃こぼれとは?

大切にしている日本刀の刃が刃こぼれをすると目も当てられません。

刃が欠けたり折れたりするのを防ぐには、刀に対する正しい知識を持つことが大切です。

刃のメカニズムやトラブルへの対処方法を知り、刀を美しいまま長く維持できるようになりましょう。

 

刃こぼれは衝撃によって起こる

日本の刀は本来実用的な武器であり、切れ味を極限まで追求して作られた刀です。

よって、刀の使い方を誤った時などに不自然な力に弱いです。

時代劇などでは刃と刃がぶつかって激しく音がなったりしますが、そのような使い方は想定しておらず、刃にとって致命的なダメージになります。

西洋の刀は厚くて大きなものが多く、ハンマーのように刀全体の重さを打撃に利用するのが普通ですが、日本の刀の場合はカミソリのように少しの力で対象物を切り裂くように作られています。

刃物として切る力を伸ばすゆえに、刀身の薄い刀ができあがりました。

そのため、刃先に無理な力が加わると刃こぼれを起こしたり、ポキンと刃が折れることもあるわけです。

実物の刀での実戦経験が豊富な剣の達人なら、数度の使用なら刃がこぼれることなくものを切ることも可能ですが、そうでない場合には、刀の使用が刃の大きなダメージになります。

現代の刀の所持はほとんどが芸術品としての鑑賞用です。居合いの演技などで実際に刀として使う場合は、刃の欠けや折れは覚悟しなければいけません。

どんな名刀であったとしても、刀として使う以上、いつかは壊れます。

刃の欠けや折れを防ぐには、実際に刀として使わないようにしてください

刀の雰囲気を味わうために、素振りをする程度でしたら大丈夫です。

その時には周囲にものがなく、刃が当たらないような場所で行ってください。

 

刃こぼれは放っておくと進行する

それでは、もし刃が欠けたり折れてしまった場合はどうすればよいでしょう。

刀を不注意で床に落としてしまったり、譲り受けた時にはすでに刃が欠けている場合も考えられます。

その時には早めに対処することが重要です。

刃のダメージを受けた部分は非常にもろくなっています。

日本の刀の材料はいうまでもなく鉄です。

ダメージを受けた部分には特に錆が発生しやすくなります

問題の部分から外側へ錆が進行していくのはもちろん、鉄の内側へも進行していきますので、できるだけはやく錆を食い止める必要があります。

刃のトラブルを自分で修復するのはまず不可能です。

欠けた部分を自分で継ぎ足すのはもちろん、欠けた部分の錆の対処も難しいです。

市販の錆止め材はさびが発生する前には効果がありますが、発生してしまった錆には効果はありません。

傷のない部分にうっすらと発生した錆であれば、拭き取るなどの簡単な処理でも何とかなるかもしれませんが、刃の欠けた部分に発生した錆は素人にはお手上げです。

錆を取るには表面を削ったり磨いたりする必要があり、刃の欠けた部分に力を加えると、余計に事態を悪化させます。

刃の修復や錆の対処などについては、自分で行うのは避け、刀の修復を行う専門の業者に依頼をしてください。

信頼できる専門の業者でしたら、今考えられるベストな方法で処理をしてくれます。

 

品質のよい刀を選ぶことが大切

刀の品質を見極めることも重要です。

名刀といわれるような刀は品質がよいので、基本的に刃のトラブルは起こしにくいです。

逆に、いわゆる「なまくら」と呼ばれる刀は切れ味が悪いはもちろん、すぐに刃が欠けたり折れたりして使いものになりません。

作られた時から細かい傷が入っていたり、乱暴に扱われることでボロボロの状態だったりします。

そうした刀をいくら丁寧に扱ったとしても限界があります。

刀の刃のトラブルを防ぎたいなら、なるべく品質のよい刀を選んでください。

品質のよい刀でしたら、正しいメンテナンスを行うことで刃を美しい状態のままで長く維持できます。

刀のメンテナンスはそう難しいものではありません。

誰にでも行えます。

基本的には刀の表面に油を塗るだけです。

時代劇などで打ち粉をポンポンと叩くシーンをよく目にしますが、打ち粉は粉に油を吸着させるために使います。

古い油や塗りすぎた油を除去するのが目的です。

刀の表面を清潔にし、薄く油を塗るだけでメンテナンスとしては十分です。

品質のよい刀を購入し、定期的に自分で簡単なメンテナンスを行えば、刃のトラブルは極力避けられます。

品質のよい刀を購入するには、自分自身に刀を見極める鑑定眼や力量を身につけるか、信頼できるお店を利用してください。

よほどの経験者でない限り、自信の刀に対する知識や経験を過信しないことが大切です。

 

どんな日本刀でも刃が欠けたり折れたりする可能性はありますが、その原因となる刀への衝撃を避けることができれば、未然に防ぐことができます。

万が一、刃にトラブルが起きてしまったとしても、専門業者に依頼をすればある程度の修復が可能です。

また、刀を入手する時には品質のよい刀かどうかを見極めるようにしてください。

そのためには己の知識を過信せず、信頼できるお店を通して刀を購入するようにしてください。

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