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日本刀が盗まれる被害を防ぐ保管のコツ

日本刀が盗まれる被害を防ぐ保管のコツ

「日本刀を盗む? 盗んだあとどう換金するんだ、そんな泥棒はめったにいないだろう」

と思われるかたも多いと思いますが、実は日本刀はそれなりに盗難の被害にあっています。

けっして盗まれないと決めつけてはいけません。

 

日本刀は盗まれたらめったに出てこない

おそらく、最初から日本刀だけを盗むことを狙って侵入してくる泥棒というのはめったにいないでしょう。
日本刀には登録証というものがあり、登録証なしでは売ることもできませんし、売るときは必ず登録証を誰かに見せることになります。
つまり、非常に足がつきやすいのです。

ですが、逆に考えれば、一度盗まれてしまった刀はそうそう誰かに売られて表に出てきたりしないということです。
扱いに困った泥棒がただじっと持っていて錆びさせたり、あるいはこっそり捨ててしまったり、裏ルートでこっそり売って鋳潰してしまったりすることが多いと考えられます。
どちらにせよ愛刀はあまりいい運命はたどらない可能性が高いのです。

日本刀はたしかに盗まれる可能性は低いかもしれませんが、一度盗まれたら取り返しがつきません。
やはり、対策はしておくべきでしょう。

無造作に蔵のなかに入れておくのが盗まれるパターン

日本刀が盗まれたという事件を詳しく調べてみると、旧家から他の骨董品などと一緒に盗まれているケースが目につきます。
たしかに古くて大きな家の蔵というのは泥棒にとっては狙い目で、一度侵入に成功したら目についたものはとりあえず盗もうとするでしょう。

ですからお持ちの刀を他の品物といっしょに蔵の棚にぽんと置いておくというのはもっとも盗まれやすいパターンです。
また、刀というのは定期的に手入れをしないと錆びてしまいます。
メンテナンスという面からも、蔵に入れておくとついおろそかになりがちです。
もちろん蔵というのは大事な品物をしまっておくためにあるので、蔵に置いておくなというのは理不尽な話ですが、どうしても愛刀を盗まれたくないなら別扱いにしたほうがいいでしょう。

いずれにせよ蔵に盗みに入られること自体が大問題なので、旧家にお住まいの方はしっかりとセキュリティを充実させるべきです。

逆に床の間に飾りっぱなしもよくない

愛刀を愛してやまない方の中には、床の間の刀掛けにいつも置いて、毎日のように抜いては眺めてニヤニヤしている方もいらっしゃるでしょう。
それは大変素晴らしいことなのですが、目につくところにいつも置いておくということなので、空き巣などに入られたら盗まれてしまう可能性は高くなります。

もちろん空き巣などに入られないことがまず大事ではありますが、四六時中目立つところに飾りっぱなしというのはやはり避けたほうがよいでしょう。
温度がよく変わる生活空間の中にあるのは刀のためにもあまりよくありません。

保管のおすすめは刀箪笥

では、どういう保管のしかたをすればいいのでしょうか。
真っ先におすすめしたいのが鍵のかかる刀専用の箪笥です。
通称「刀箪笥」と呼ばれます。

〇特徴

◆刀箪笥は刀をちょうど寝かせて入れられる大きさの木製の箪笥で、刀のために最高の環境を提供してくれます

なんといっても適度な通気性があり刀が錆びにくいのが長所です。

そしてたいてい鍵がついていますから、しまっておけば盗まれることもありません
さすがに刀箪笥ごと盗むような刀マニアの泥棒はめったにいないでしょうから、入れておけばまず安心できます。

しかし、何本も日本刀を持っているような愛刀家ならともかく、自分は一本しか持っていないからそんな大げさものはちょっと……と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、刀箪笥はイメージほど高価なものではなく数万円ぐらいのお値段でも手に入ります。
また、なにも刀しか入れてはいけないわけではないので、スペースが余れば他の物を入れて普通の箪笥として使えます。
一度検討してみてはいかがでしょうか。

和箪笥を使う場合は防虫剤に注意

刀箪笥がない場合、普通の和箪笥を利用するのも手です
和箪笥は刀箪笥と同様に湿気を防いでくれるので、刀の保管に向いています。
和箪笥に刀が入っているとは普通思いませんから、盗まれる可能性も低くなるでしょう。
鍵がかかる箪笥ならさらに安心です。

ただ、ひとつだけ絶対に注意しなくてはいけないことがあります。
それはショウノウを使った防虫剤の問題です。
ショウノウは日本刀を錆びさせるのです。
ですから刀を入れる段はもちろんのこと、その近くの段にも防虫剤を使わないようにすることが必要です。

日本刀の保管はきっちりと考えておこう

盗難のリスクだけでなく、日本刀には人を傷つける事故になるリスクもあります。
またもちろん、錆びて価値が下がってしまうこともあります。
日本刀を保管しておくことはそれほど大変というわけではありませんが、なにも考えず安易な扱いをしていると思わぬトラブルを招きます。
どこにどう保管しておくか、きっちりと考えて決めごとを作りましょう。