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公開日:2022/11/01  

有名な戦国武将はどんな刀を持っていた?織田信長の愛刀をご紹介!


今回は、織田信長の愛刀を紹介します。戦国武将の愛刀は、太刀、打刀、短刀とありますが、織田信長は刀剣コレクターだったといわれています。さまざまな刀剣にまつわるエピソードもあるので、興味がある人は最後まで読んでください。また、現在も国宝や重要文化財として大切に所蔵されています。

織田信長とは

天下統一を目指した戦国時代の武将の織田信長とはどのような人物だったのでしょう。こちらで紹介します。

父の夢であった尾張国統一を実現

1534年、織田信秀の三男として生まれた織田信長は、自由奔放な性格と異様な服装を好んだため、周囲の人から大うつけと呼ばれていました。大うつけとは大ばか者という意味です。しかし、幼少期から武芸に優れ、当時は珍しい鉄砲を学ぶなどしていたため父からの信頼は厚く、那古野城の城主に抜擢されていました。1551年、父の織田信秀が流行病のため死去、家督を継いだ織田信長は、1555年に清洲城主の織田信友を討ち、1559年に岩倉城主の織田信賢を追放して、父の夢であった尾張国統一を果たしました。

天下統一を目指す

織田信長は天下統一を夢見ていました。まず、1560年に桶狭間の戦いで今川義元を討ちます。次に、1567年に斎藤龍興を追放して美濃国を手に入れます。そして、1570年の姉川の戦いで浅井家と朝倉家を破ります。さらに、1571年に延暦寺を焼き討ちし、1573年に室町幕府を滅ぼしました。その後、1575年に長篠の戦いで武田軍に大勝し、1576年に安土城を築城します。1580年に石山本願寺が屈服、家臣の明智光秀が丹波と丹後を平定、柴田勝頼が加賀を平定するなど、本州の中央部を征服しました。あとは中国地方の統一だけでしたが、本能寺の変により天下統一は叶えられませんでした。

織田信長とは刀剣コレクターだった

織田信長がコレクションしていた刀剣を紹介します。

備前長船がお気に入り

織田信長は多くの刀を持っていました。そのなかには戦利品として入手したものもあります。刀剣コレクターとしてとくに気に入っていたのが備前長船です。備前長船は、現在の岡山県の刀工である光忠が作った刀です。30振り近く保有していたといわれています。備前長船は、切れ味が抜群で小乱れから豪壮なものまでありました。大きく華やかな刃文が、織田信長の好みとマッチしたといわれています。

コレクションしていた刀剣たち

こちらでは、太刀を8振り、打刀を3振り、短刀を2振り紹介しますが、これ以上保有していたといわれています。太刀は、津田遠江長光、鉋切長光、大般若長光、長篠一文字、岡田切、不動国行、鶴丸国永、鬼丸国綱です。打刀は、実休光忠、圧切長谷部、宗三左文字/義元左文字です。短刀は、薬研藤四郎、不動行光です。

織田信長にまつわる刀剣エピソード

刀剣にまつわるエピソードがたくさんあります。

へし切長谷部

織田信長の茶坊主が客人に失礼なことをしてそれを織田信長が許さなかったことから、へし切長谷部となりました。織田信長は茶坊主と棚を圧し斬ったといわれています。1575年に黒田官兵衛にへし切長谷部を譲り渡しています。黒田官兵衛の素質を見抜き、自分の一番の愛刀を譲り渡すことで人心掌握を図ったとされています。現在は、福岡市博物館で所蔵しています。鑑定区分は国宝、刃長は64.8です。

宗三左文字

1560年の桶狭間の戦いで勝利した織田信長は、戦利品として義元左文字を手に入れます。三好政長、武田信玄、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と伝来し、建勲神社で所蔵しています。鑑定区分は重要文化財、刃長は67.0です。

薬研藤四郎

畠山政長が自害するときに腹に薬研藤四郎を刺しましたが、まったく切れませんでした。怒った畠山政長は薬研藤四郎を放り投げますが、近くにあった薬研を貫きます。主人の腹は切らない刀として知られるようになりました。畠山政長から足利将軍家と伝来しました。鑑定区分は未鑑定、刃長は25です。

不動行光

1575年の長篠の戦いの働きぶりを称えて小笠原貞慶に譲り渡しましたが、現在は個人蔵となっています。織田信長、森蘭丸、小笠原忠真と伝来しました。鑑定区分は未鑑定、刃長は25.4です。

織田信長の愛刀たちの現在

愛刀たちは現在も大切に所蔵されています。

刀無銘景光

織田信長の父である織田信秀が愛した刀が現在も所蔵されています。刀無銘景光は、織田信秀、織田信長と伝来し、刀剣ワールド財団が所蔵しています。鑑定区分は特別重要刀剣、刃長は70.8です。

短刀銘来国光

鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて京都府で作られた短刀です。覇気のある短刀を作ることで有名でした。短刀銘来国光は、豊臣秀頼、織田有楽斎と伝来し、刀剣ワールド財団が所蔵しています。鑑定区分は国宝、刃長は27.7です。

まとめ

戦国時代では、刀剣は自分が保有するだけではなく、家臣の人心掌握にも使用されていました。また、戦利品として獲得したものを大切に保管していました。さまざまな人に刀剣が伝来し、現在も大切に所蔵されています。また、刀剣にまつわるエピソードは大変興味深いものがあります。現代は刀剣を使用する時代ではありませんが、戦国武将の刀剣に対する思いを知るたびに興味がより湧いてくるでしょう興味がある人は、刀剣について調べてみてください。

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