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公開日:2022/02/01  

近くに行ったら立ち寄りたい!日本刀を鑑賞できる場所【関西地方編】


関西地方の美術館や博物館などに収蔵されている貴重な日本刀は数多くあります。今回は、関西地方を訪れた際に、日本刀を鑑賞できる場所についてご紹介します。近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみましょう。

北野天満宮

京都府で日本刀を鑑賞できる場所は、北野天満宮です。北野天満宮は、京都府京都市上京区にあり、観賞できる日本刀は「太刀 銘 安綱(やすつな)」(号 鬼切)です。重要文化財に認定されています。

鬼切安綱としてしられる本太刀は、八幡宮の祭神である八幡大菩薩から夢のお告げを受けて鍛えられた源氏重代の刀です。本太刀は、北野天満宮が所蔵しており、北野天満宮宝物殿の特別展などで公開されており、観賞することができます。

住所:京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
時間:参拝時間・ご祈祷 4月~9月5:00~18:00/10月~3月5:30~17:30(もみじ苑ライトアップ期間や正月等は夜間も開門)
休館日:無休
入館料:一般800円/中・高生400円/子供250円
電話:075-461-0005

春日大社

奈良県で日本刀を鑑賞できる場所は、春日大社です。春日大社は、奈良県奈良市春日野町にあり、観賞できる日本刀は、「金地螺細毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」です。この日本刀は国宝文化財に認定されています。毛抜形太刀は、刀身と柄が一体となった太刀の一種で、平安時代中期頃に登場しました。

仏教における想像上の植物である宝相華などが彫刻されています。金地螺細毛抜形太刀は、日本の螺細表現の作品として最高傑作といわれている逸品です。

住所:奈良県奈良市春日野町160
時間:3月~10月6:30~17:30/11月~2月7:00~17:00
休館日:年4回の展示入れ替え毎に1~2日休み
入館料:国宝殿 一般500円(団体は400円)/高・大生300円/小・中学生200円
電話:0742-22-7788

住吉大社

大阪府で日本刀を鑑賞できる場所は、住吉大社です。住吉大社は、大阪府大阪市住吉区にあり、観賞できる日本刀は、「刀 銘 小野繁慶/奉納接州住吉大明神御宝前」(おのはんけい/ほうのうせっしゅうすみよしだいみょうじんごほうぜん)です。重要文化財に認定されています。

野田繁慶は愛知県東部に生まれ、江戸時代初期に活躍しました。本名は小野善四郎と言い、本刀の銘には小野姓が切られています。この日本刀は、江戸幕府2代将軍の徳川秀忠に命じられて鍛えられた奉納刀のうちの一刀で、長さ81.81cmあるのが特徴です。

住所:大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89
時間:開門 4月~9月6:00/10月~3月6:30
   閉門 外周門 16:00/御垣内 17:00
休館日:無休
入館料:無料
電話:06-6672-0753

黒川古文化研究所

兵庫県で日本刀を鑑賞できる場所は、黒川古文化研究所です。黒川古文化研究所は、兵庫県西宮市苦楽園にあり、観賞できる日本刀は、「刀 無銘 伝長谷部国重(はせべくにしげ)」です。重要文化財に認定されています。

長谷部国重は、南北朝時代を代表する名工として山城国で活躍しました。特に有名な作品は、織田信長の愛刀である、国宝へし切長谷部です。本刀の身幅の広い刀身から感じられる存在感に圧倒されます。

住所:兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50
時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
休館日:月曜日
入館料:大人500円/高・大生300円/中学生以下 無料
電話:0737-62-2371

廣八幡宮

和歌山県で日本刀を鑑賞できる場所は、廣八幡宮です。廣八幡宮は、和歌山県有田群広川町にあり、観賞できる日本刀は、「短刀 銘 来国光」(らいくにみつ)です。重要文化財に認定されています。

本短刀の作者である来国光は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて活躍しました。来国俊の子とされており、その作品の多くが国宝や重要文化財に指定されています。地鉄は板目肌で、刃文は直刃となっています。鎌倉時代から南北朝時代にかけて短刀に多い特徴です。

住所:和歌山県有田群広川町上中野206
時間:7:00~18:00
休館日:無休
入館料:無料
電話:0276-52-2045

刀剣コレクション桑名・多度

三重県で日本刀を鑑賞できる場所は、刀剣コレクション桑名・多度です。刀剣コレクション桑名・多度は、三重県桑名市多度町にあり、観賞できる日本刀は、「刀 銘 吉岡一文字(よしおかいちもんじ)」です。重要文化財に認定されています。

吉岡一文字派は、鎌倉時代末期に活躍した備前伝の刀工一派です。開祖は、一文字派を開いた則宗の孫である助吉です。一派は刀工名の頭文字に助を用いるのが特徴です。

本刀の大きな特徴として、大丁子乱(おおちょうじみだれ)に瓦の目乱、逆心の乱れが混じった華やかな刃文が目を引きます。刃中の働きも豊かで、地鉄には乱映りが現れるなど、卓越した技が光っています。刀剣コレクション桑名・多度では、本刀の他にも鎧兜や火縄銃などの歴史的にも美術的にも貴重なコレクションを鑑賞することができます。

住所:三重県桑名市多度町古野2692
時間:9:00~22:00
休館日:無休
入館料:無料
電話:0594-48-5811

 

ここまで、関西地方で日本刀を鑑賞できる場所についてご紹介してきました。日本刀は世界に誇る日本独自の工芸品として人気を博しています。上記で紹介した地域の近くにお住まいの方や、旅行や出張などで近くまで行った方は、ぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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