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日本刀・刀剣の構造はどうなっている?

日本刀・刀剣の構造はどうなっている?

日本刀や刀剣を見ているとどのような構造になっているのかと気にかかることがあります。
全体がどのように構成されているのかを理解しておきましょう。
また、日本刀や刀剣の特性として知られている切れ味の良さや丈夫さをもたらしている刀身の構造についても知っていると芸術品としての価値の高さがわかります。

 

日本刀や刀剣の全体的な構造について

日本刀や刀剣の構造は全体としてみると極めてシンプルになっています。
刀身と柄を目貫の部分で目釘によって固定してあるだけのものです。
その間に鍔が取り付けられていて、柄と刀身を隔てていることにより柄を持っている手が意図せずに刀身に触れてしまうことを防いでいます。
この他にも柄頭と呼ばれる柄の先端にある金属製の部品や、その反対側に付けられる縁金、柄を持ちやすくするために巻いてある鮫皮の柄巻などの様々なものが取り付けられていますが、日本刀や刀剣が機能を発揮するために必要な構造ではありません。
その機能性と芸術性を高めるために取り付けられているものがほとんどになっています。
刀を帯びに巻くために使う下げ緒や刀身を収めるための鞘も同様に基本的には付属しているものであって、日本刀や刀剣の基本機能には直結するものではありません。
このようなシンプルな構造でありながら鋭い切れ味を示す逸品に仕上がっているのが特徴です。
ただし、斬るときにはかなり大きな力が刀身と柄の間にかかることは確かで、その力に本当に耐えきれる構造なのかというのは疑問になるでしょう。
本当に目釘を打っているだけで固定できるのかという点について、実はあまりしっかりとした構造になっていないものは刀身が抜け落ちるというリスクがあります。
戦乱の時代にはそれがトラブルになった事例もありました。
しかし、その経験を経て目貫の部分を丈夫にし、目釘の素材についても耐久性の高さを追求することで安心して使えるものに仕上げられるようになっています。
また、刀を鞘に収めているときに自然に落ちてしまわないのかというのも疑問に思われがちです。
実際には逆さまにしても日本刀や刀剣は鞘から出てしまうことはありません
これは構造上の工夫により実現されているもので、はばきという構造を作ることで実現されています。
刀身の根本の鍔との境のところに金属が装着されています。
これが鞘の内径よりも少しだけ太くなるように作られているため、しっかりと押し込めば摩擦によって落ちなくなるのです。
逆にはばきがあることでしっかりと親指で押し出さなければ抜刀できないようになっています。

 

日本刀や刀剣の刀身に込められた工夫

日本刀や刀剣は全体的な構造はシンプルでありながらも様々な工夫が施されています。
しかし、構造上でさらに深い工夫があるのが刀身そのものです。
日本刀は切れ味が良いのが特徴で、それを実現するための薄さを持っています。
薄いと折れすいというのが基本ですが、日本刀や刀剣は折れにくいのも特徴です。
日本刀や刀剣にはこの二つを同時に実現するための構造的な工夫が施されています。
素材として使用されているのは鉄ですが、高純度の鉄を用いるだけでなく層構造を作ることによって剛性と柔軟性のバランスを取れるようにしています。
日本刀や刀剣の中心部は純度が高くて軟らかい性質を持っている鉄を使い、刃先の方にはやや純度を落として丈夫で剛性がある鉄を用いているのが特徴です。
このような構造にすることで刃の部分は極めて鋭くすることができて切れ味が増します。
そして、衝撃を受けたときには中心部の軟らかさがある素材が衝撃を吸収することで簡単には折れない構造になっているのです。

 

構造についての知識は買取にも影響する

日本刀や刀剣を持っていて、自分でずっと持ち続けているつもりはないから売りたいというときには構造について理解する必要はないと考えるかもしれません。
しかし、構造についての理解を深めておくと買取で有利になる可能性があります。
構造がわかると日本刀を分解することができるようになり、手入れを自分で行うことが可能です。
目釘を外して刀身を柄から外すと表面には見えなかった錆があるとわかる場合があります。
これをきれいに落としておくだけで査定価格も上がるでしょう。
また、引き抜いた部分には作者の銘が打ってあるので、誰の制作した日本刀や刀剣なのかがわかります。
それによって市場価値がどの程度あるかを見積もることができ、買取価格を提示されたときに妥当なものかを判断しやすくなるでしょう。
あまりに査定価格が低いときには交渉することも可能です。
このような知識を付けてから買取業者に相談するのは不利を被らないために欠かせません。

〇まとめ
日本刀や刀剣の構造は刀身と柄を目釘で留めるだけのシンプルなものになっています。
はばきによって鞘から自然に抜け落ちないようにするなど、様々な工夫が施されているのが特徴です。
刀身の素材の使い方にも巧妙な工夫が行われているお陰で切れ味が良くて折れにくい性質が付与されています。
このような知識を持っていると手入れや買取のときにも役に立つので、日本刀を持っていると気にはよく学んでおきしましょう。