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公開日:2019/09/01  

日本刀の鞘の買取

日本刀の買取を専門の業者に依頼する場合、査定の価格に影響を及ぼす可能性があるのが周辺の付属品です。鞘などが全てそろっているものの方が業者の評価も高くなる傾向があります。

刀本体だけでも売却できる場合がありますが問題となるのは、刀にはめていた鞘だけが残っている場合です。ここではそうした場合の買取の情報について紹介します。

単品で売却できるのかどうかについて

日本刀の鞘だけしか残っていない場合、それを売却する場合に問題となるのが、鞘だけを買取している業者がいるのかどうかということです。結論から先に言えば、日本刀の買取を行っている業者の中には、刀の本体だけでなく、鞘などの付属品を広く扱っているお店もあります。

そのためにこうした業者を見つけて売却すれば刀本体がない場合でも売ることができます。なぜこうした専門の業者は単品で買取をしているのかというと、単品だけでも骨董品としての価値を持っているからです。日本刀といえば日本刀の刀身の価値が重要な位置をしめていますが、刀の付属品も本体と同様な価値を持っている場合があります。

特に名刀と呼ばれているような価値の高い刀につけられていたものの場合には、刀と同じように希少価値のあるものとして高い評価をされる場合があります。このようなタイプのものを自宅に所有している場合には、取り扱っている業者に依頼すれば高額での買取も期待できます。

単品で買取をしているかどうかは、あらかじめ業者に確認をすることが必要です。お店に出向いて売却する前に電話などでお店に確認をすれば、確実に単品でも査定をしてもらえるので、無駄に足を運ばなくてもよいので便利です。こうしたタイプのお店では他の付属品もまとめて取り扱っている場合も多いので、家に売りたいものがある場合にはまとめて売却できます。

業者が行う査定のポイントについて

鞘を単品で買い取っている業者に査定を依頼する場合には、売るものの状態によって価格も大きく異なってきます。本体と同様に保存状態の良いものの方が、一般的に高額の評価が期待できます。

特に日本刀の鞘の場合には、鉄で作られている刀身とは異なって、木を材料にして作られているものが多いために、保存状態のよいものは高い価値を持っているものがあります。本体を形づくっている木の部分と同様に査定に大きな影響を与える場合があるのが、木の外側の装飾部分です。

特に日本刀のものの場合に多い、鮫の皮で巻いているものの場合には、皮の保存状態も評価に影響を与えます。鮫皮がしっかりと巻きついているものの方が保存の状態が良いものとして、それだけ評価も高くなります。巻きつけられている鮫皮の一部が剥がれ落ちている部分があるものなどは、保存の状態が好ましくないものとして、それだけ評価が下がります。

皮の上には通常の場合に漆などを使ってさらに装飾されている場合もありますが、この漆の状態も査定に影響を与える場合があります。漆が塗られた時の状態でしっかりと保存されているもののほうが美術品としての価値も高くなるので、それだけ評価も高くなります。

逆に漆の剥げ落ちている部分があるものなどは、美術品としての価値は大きく下がってしまうので、保存状態の良し悪しは非常に重要です。

美術品としての希少性の高いものについて

鞘を単品で売却する場合には、通常のものより、評価が高くなる傾向があるのが特別な装飾が施されているタイプのものです。一般的なものの場合には、日本で採取できる丈夫な木材を使用して製作されますが、豪華な日本刀の中には国内では採取することのできない木材を使用して作られたものもあります。

こうしたタイプのものは希少性が高いので、骨董品としての価値も高くなります。また宝石などが表面に埋め込まれているようなものも、工芸品としての高い価値を持っているのが特徴です。このような種類の日本刀を持っている武士は限られていたので、価値のあるものとして単品でも高い評価が得られる場合があります。

高級なタイプのものにはその他に、蒔絵の装飾が施されているものなどがあります。金粉を使用して装飾しているものもあり、美術品という観点から高い価値を持っていて買取の対象になっています。その反対にまったく装飾がされていないようなタイプのものもあり、こうした種類のものは一般的に白鞘と呼ばれています。

このタイプのものは本体となる加工された木材の外側に一切装飾がされていないのが特徴です。皮で巻かれていることもなく、漆も塗られていないので、木材がそのまま刀身を保護しています。これらの種類のものが作られた背景には、刀を保護する実用性を重視したことがあげられます。装飾がないものでも単品で買取をしているお店もあり、お店により評価も異なっています。

 

日本刀は刀身だけでなく、それを保護している鞘のみを単品で売却できる場合もあります。単品で売却できるかどうかは、お店によって扱いが異なっています。売却を希望する場合には前もってお店に確認しておくことで、確実に査定をしてもらえます。

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