日本刀の買取業者がいます。由緒正しいものや有名な刀工によって作られた日本刀にはきちんとした価値があり、買い取りの際はそれを正しく見極めてもらうことが重要です。一方、日本刀の買取業者に木刀を買い取ってもらえるというケースも存在します。今回は木刀の種類や買取の条件について詳しく説明していきましょう。
木刀の種類
木刀は一見どれも同じように見えますが、実は種類があるのをご存じですか?わける基準はおもに素材の違いです。一口に木といってもさまざまな種類があるように、木刀も使われている木の種類によって特徴が変わってきます。
ひとつ目は赤樫で作られている赤樫木刀です。日本産の木の中ではもっとも硬く丈夫である一方、加工しにくく供給量も少ない傾向があり、その分、価値も高くなっています。赤樫木刀は、さらに本赤樫とやや軽量なイチイ樫で作られているものにわけられるのが特徴。色味はやや赤っぽくなり軽量で、高級感溢れる見た目をしているため、演舞の際に使われることが多いです。
より安価な白樫木刀
白樫は赤樫に比べ軽量で安価であり、量も多いという特徴があります。硬く折れにくいものの、同じ木刀同士をぶつけあったり打ち合ったりした際にささくれしやすいというデメリットも。また、持ち手への衝撃も強いため、素振りに使われるのが一般的です。
素材の他に形状でも区別
木刀はそのほかにも霧や椿、黒壇、スヌケといった素材で作られています。さらに、日本刀のように木刀も形状によってわけられることがあるのです。反りが深いか浅いか、切っ先の形はどのようになっているか、厚みはどの程度かなど、木刀をわける要素は多種多様。
そして、木刀の中にも短刀や脇差のように小太刀があったり、素振り用として使われる櫂型というものがあったりするのです。形状は主に流派によってわけられ、太く長くて反りが浅めの北辰一刀流、反りが浅く丸峯で全体的に柔らかい曲線を描いている小野派一刀流などがあります。
高価買取ができる条件とは
木刀が高価買取できる条件について解説していきます。まず、第一条件として高級木材であることがあげられるでしょう。白樫よりは赤樫の方が高値になりますし、黒壇など珍しい木で作られたものは高値で買取してもらえる可能性が高いです。これが国産の木であればさらに価値は高まります。一般的に流通しているのは外国産の木材を使った木刀であり、国産のものはそれだけ希少価値があると判断されるからです。
そのほか付加価値で判断
木刀は本体だけで売られているものもあれば、鞘や鍔、作った刀工の証明書や保証書がついているものも存在します。そういった付属品があるかないかで、買い取り額が大きく変わることがあるのです。買ったときは売ることを考えないと思いますが、付属品は大切にとっておきましょう。
また、木刀は素振りや演舞の際に使われることがある一方、日本では美術品・工芸品としての価値を認められています。有名な刀工が作ったものだったり伝統的な技巧が施されていたりするものはその分、価値が上昇します。とくに銘入りの木刀は名のある職人が作ったものと一目で判断できるため、買取業者からしても魅力的でしょう。
業者によって買取価格が変わることも
買取業者によってどのポイントを重視するかは変わってきます。また、在籍している鑑定士の見る目によっても多少買取価格が前後することも珍しくありません。そのため、買取の際は複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。出してもらった買い取り額の根拠も説明してもらうとより安心して利用できるでしょう。
不要になった木刀を処分する方法
木刀は基本的に粗大ごみで処分することを検討してください。地方自治体によって粗大ごみを出すルールは異なりますが、基本的には粗大ごみを担当している窓口に電話をかけ、指定された日にちまでにごみ捨て場に出しておきます。この際、粗大ごみのシールを貼っておく必要があるケースが多いので、価格も確認しておきましょう。ただ、木刀を大量に処分する場合や粗大ごみで出せない場合は、お近くの回収業者に依頼するというケースもあります。
リサイクル業者や不用品回収業者などを利用しましょう。別途料金はかかるものの、家まで引き取りに来てくれるため簡単に処分できます。処分場によっては直接持ち込みをして受け取ってもらえるケースもあるため、いずれの方法を利用するにせよ電話で確認しておくのが無難です。また、のこぎりなどを使い燃えるごみの袋に入る大きさに切って処分するという方法もありますが、怪我する可能性もあるため注意してください。
まとめ
日本刀の買取業者に木刀を買い取ってもらう方法について解説しました。木刀にはさまざまな種類があり、高級な国産の木材を使っているものや有名な刀工・流派がつくったものは高値で買取してもらえる可能性があります。処分の際は地方自治体や回収業者・買取業者などのルールに則って進めてください。