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公開日:2019/01/10  

打ち直しした日本刀でも買取してくれる?

どれだけ素晴らしい刀工が作った日本刀であっても、刃こぼれが酷い状態になってしまうと、刀としての価値は下がってしまいます。

そのため、買取に出そうとしてもどうしても高額買取が期待出来ないと言うことも少なくありません。

ただ、その刀を持っている人自身が希望すれば、刃こぼれを治す為に研いでもらうこともできるし、打ち直しをしてもらうことも不可能ではありません。

では実際に、元の刀の状態ではなく、後の人が研いだり打ち直すなど手を加えた場合、専門業者の査定額にはどのような影響があるのでしょうか。

 

打ち直しとはどんなことを言うのか?

どれだけ美しい刀身でも、何かのトラブルによってボロボロになってしまう可能性は全くないと言うこと出来ません。

例えば火事に遭ってしまうとか、保管状態が悪い為に刃こぼれを起こしてしまうと言うことは、決して珍しくないのです。

そこで、火事などで刀が焼かれてしまった場合、その後の刃の状態を元の状態に戻そうとすることを打ち直しと呼びます。

実際に打ち直し自体は決して珍しい物と言うわけではなく、過去にも何度も行われており、名人と呼ばれる人に銘じて元の美しい状態に戻されてきました。

 

価値が高くなるとは限らないことに注意

ボロボロの状態の日本刀は、残念ながらその価値を高く評価してもらうことは出来ない為、買取の場合も安くなりがちです。

勿論歴史的な価値がある物に関しては例外で、どれだけボロボロな状態になっていたとしても、その歴史的な背景から手を加えることなくそのままの状態で保管されます。

出来るだけ高い査定額を業者に出してもらいたいと言う時は、なるべく美しい状態にすること、さらに備品を全て用意しておくことが基本です。

買った時、手に入れた時に最も近い状態にしておくことで、専門業者にもより正しく査定してもらうことが出来るようになるからです。

ただ、研ぐことだけでなく打ち直しに関しても、ボロボロの場合は必ず行えばその刀自体の価値がアップすると言うわけではありません。

まずそもそも、元々ついていた美しい刃文は手入れをすることによって消えてしまう可能性も十分にあるかららです。

だから、きれいになるどころか、元々の状態とは似ても似つかない状態になってしまう可能性も絶対にないというわけではありません。

また、実際には打ち直しをする人自身の技術によっても大きく左右されるため、美しくなることもあれば、見るも無残な状態になることもあります。

したがって、ボロボロな状態から美しくすることが出来れば査定額が高くなることは有り得ますが、なまくら刀になってしまえばその価値はより下がってしまうというわけです。

だから、元の状態を改善するために手入れをしたとしても、決して査定額が元よりも高くなるとは限らないことに注意すべきです。

 

手を加えないようにするのがコツです

自分だけで鑑賞するのであれば、自分の考えた通りの手入れをしたとしても全く問題はないので、それ程手入れに対して細かく気にする必要もありません。

しかし業者に査定をしてもらうと言うことを考えた場合は、余計な手入れをすることでその価値を著しく下げてしまう可能性があることを知っておくべきです。

したがって、まずはそのままの状態で業者の方に持って行き、査定を受けると言うのが基本となっていると言って良いでしょう。

勿論箱や鑑定書等は一緒に持参すべきですが、査定を受ける為に綺麗に掃除する感覚で余計な手入れをする必要は一切ありません。

実際に、有名な刀工の作品の場合は、きれいに手入れをするのではなく敢えてそのままの状態で大切に保管されている物も数多く存在しています。

 

高額買取を期待する場合は、できるだけきれいな状態にしておくと言うのは、何を業者に査定してもらう時でもある程度共通して言えます。

ただ、実際に日本刀の場合は研いでもらったり打ち直すことによって、その価値を著しく下げてしまうことも珍しくありません。

元々の美しい刃文を消してしまったりして、その芸術的な価値が下がってしまう場合も多々あるからです。

だから査定を受ける前は確かにきれいに手入れをしておく方が良いのですが、無理に行う必要はなく、それよりも箱等備品も一緒に持って行くようにした方が良いでしょう。

また、打ち直す場合もその職人の技術に仕上がりが左右することは非常に多く、以前よりも美しくなる可能性もありますが、なまくら刀になる可能性も否定できません。

勿論一度ダメな状態になってしまった物を再度素晴らしい状態に持って行くことはかなり難しく、至難の業だと言えます。

打ち直す為の費用自体も決して安くなく、それを行ったからと言って査定額がアップするとも限らない為、買取を行う場合は手を加えずに今のまま持って行くことが基本です。

ただ自分でそのまま所有して鑑賞する場合はどのような手入れをしたとしても問題はないので打ち直す必要があると考えるなら、専門の業者に依頼すると良いでしょう。

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