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日本刀・刀剣の錆の原因は?

日本刀・刀剣の錆の原因は?

優れた刀鍛冶が多数存在した日本では、刀という刃物に日本という文字をつけるほど特別な刀を生み出しました。
それが日本刀で、名の知れた刀鍛冶が作った業物と呼ばれる刀であれば、骨を断ち切ってもまるで水を切ったかのように手ごたえがないほど鋭い切れ味だとして、今では世界中に日本刀のファンがいるほどです。
実際に骨を断ち切ってもまるで切った感触がないと感じるかどうかは、おそらく大多数の人が一生のうちで一度も経験することがないでしょうが、そんな優れた日本刀について知るのは、非常に興味深いことだといえます。

 

日本刀は鉄でできているのは有名

刀というものはたいてい鉄でできていますが、西洋の刀は古代ギリシャの時代に多く見られた切っ先がひし形になっており、刀身そのものが太く分厚く作られていました。
オランダ語でサーベルと呼ばれる刀は細くて長く、湾曲しているところは日本刀に似ています。
ただ、両手で柄を握る日本刀とは異なり、片手で使うところが大きな特徴で、取り落とさないように柄に半円の大きな鍔が付いているのが特徴です。
これは、指や手を保護する役割も果たしていたことから、国によって武器として使う刀剣にはさまざまな違いがあったことが分かります。
日本刀も、時代によって形は変わっています。
日本刀と呼ばれるのは、一般的に平安時代後期に武家が持ち始めた刀剣のことを指し、それまでの太刀という呼び方から日本刀という呼び名が確立されたのも、このころからだと言われています。
そんな日本刀は今でも旧家の納屋などからひょっこりと見つかることも多く、もしかすると非常にお宝が見つかる可能性も否定しきれません。

 

ゲームによるブームが日本刀ブームを生み出した

近年、日本刀が出てくるゲームが人気を博しており、それに伴って日本刀に興味を持つ人が増えてきました。
中には実際に日本刀を手に入れるほどのどのめりこむ人もいるほどで、その魅力はあらがいがたいものがあるといえます。
そんな日本刀は鉄でできていますので、錆という問題から逃れられないという宿命を持っています。
鉄は空気と水に触れることにより錆びてしまいますが、水に濡らしていないのに錆が発生することが珍しくありません。
これは、空気は湿気という水分を含んでいることから、水に濡らさなくても、空気に触れるだけで錆びてしまうのです。
空気中に湿気を多く含む場所に長時間置いておくと、時間の経過とともに錆はどんどん増えていきます。
土の地面にじかに建てた古い納屋から見つかる日本刀の多くが、刀剣は勿論のこと、ハバキや鞘にも錆を発生しているのは、雨水などが土に含まれ、それが納屋を伝ってその中にある品に水分を与えたことによると考えられます。
そのため、思いがけなく日本刀を発見したとしても、鞘から取り出した刀剣は見るも無残に錆びだらけということの方が多いでしょう。

 

錆を取り除くにはどうしたらいいのか

錆びた刀をどうしたらきれいな状態に戻すことができるかを考えたとき、もっとも確実な方法は日本刀の刀剣専門店に相談することです。
これら専門の刀剣店では、販売の他、納屋を整理していたら日本刀が出てきたのだけれど、どうしたらいいかという相談を受けることが多く、当然のことながら錆びた刀が持ち込まれることになるからです。
手入れをせずに放置した刀には、必ずと言っていいほど錆が発生しています。
全体が錆びている場合もあれば、一見すると光っていてキレイな状態に見えても、ところどころに錆が点在していることがほとんどです。
さらに、この点在する錆は、点々としているためにすぐに取れそうな気がしますが、実際にはかなり根深く錆びていることが多く、素人ではなかなか落とすことができません。
そもそも錆は、鉄が水に触れたことによって発生しますので、キレイにするには錆を取り除く研磨を行うしかないのが実情です。
この研磨は、錆の種類によって使われる錆落としのアイテムが違うことから、どんな錆が発生しているのかを見極める目が求められます。
また、見える部分はもちろんのこと、柄に隠れている銘を彫る部分にも錆が発生している可能性があることから、柄から刀身を抜いて錆落としをしないと、残った部分からまた錆が広がっていってしまいます。
どのような種類の錆なのかを見極めることや、刀身を柄から取り外すには刀の目釘を抜くなどの知識と技術がないと行えませんので、専門店にお願いし、錆落としをしてもらうのが無難です。

〇保管場所に注意
日本刀の錆は、刀身だけでなく鞘にも発生しますので、鞘に発生していた場合は刀身の錆をきれいに落としても、鞘がそのままだと再び錆びてしまうことから、鞘を含めて刀全体の錆の状況を正確につかむことが大事です。
専門店に依頼して研ぎあげてもらえば、錆の種類に応じて適切な錆落としを行ってくれますし、鞘の錆も当然、きれいにしてくれます。
湿気の多い日本の気候を考えると、一度錆を落としてきれいにした日本刀は、今度は錆を防止するために定期的にお手入れをする必要があり、正しいお手入れ方法を知ることが重要です。
さらに、保管場所は錆を再び生み出さないよう、湿気の多いところは避けるとともに、実際に斬れるという点にも配慮して誰でも簡単に手の届くところに保管しないことにも注意が必要です。
湿気が少なく、なおかつ人目に付きにくいところに保管し、定期的に錆び防止のためにお手入れをするときに取り出して鑑賞するといった具合に保管することが、錆を落としてきれいにした日本刀を再び錆びさせることなく、美しく所持するのに適しているといえます。