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錆のついた刀は研いでもらうことが出来る?

空気中には直接肉眼で見る事は出来ませんが、沢山の水分が含まれています。

その割合を示すのが湿度で、その値が高くなればなるほど沢山の垂部が含まれていると言う事になります。

刀には鉄が使われていますが、鉄は水分に触れるとそこから酸化、つまりが発生してしまいます。

それはもちろん空気中に有る目に見えない水分も同様です。

では、このように表面が酸化した状態になってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。

綺麗に研いでもらう事が出来るのでしょうか、それとも一度このような状態になってしまったら、もうあきらめるしかないのでしょうか。

 

日常生活で注意しておきたい事を知ろう

鉄は水分と酸素が有る状態の下で放置しておくと徐々に錆びて行ってしまう性質を持っています。

その為、まずは水分には充分気を付けると言うのが基本なのですが、実は日常生活ではそれ以外にも色々と気を付けておくと良い事が有ります。

その一つが結露です。

結露は空気中に含まれている水分が冷えて凝縮する事によって水滴になる現象の事を言います。

空気中に含まれる水分の量は、その空気の温度によっても変わってくるからです。

高温の場合は沢山の水分を含みますが、低温になるとそこに含まれる水分の量が減ってしまい、含まれない状態になった水分が水滴として出てきてしまいます。

刀は冷えた部屋から持ち出して温かい部屋に持って行く事もありますが、その際、その表面の温度は部屋の温度に比べるとかなり冷えてしまう為、結露してしまいます。

冷蔵庫に入れておいたビンを外に出すと結露するのと同じ現象だと考えると良いでしょう。

もちろんそのまま放置しておく事は良くないので、きれいに水分はふき取る事が基本です。

もう一つ注意しておきたいのは直接素手で触ってしまうと言うことです。

人間の手の表面には油や塩分が有ります。

もちろん日常生活を送る上では全く問題は無いのですが、金属を触る場合は気を付けなければなりません。

塩分には吸湿性があり、湿度がある程度高い状態だと水を吸ってしまうからです。

つまり、素手で触った所に水分が集まってしまうのです。

したがって、実際に触れる場合は必ず素手では触らないように注意しましょう。

 

日常的に手入れをしておけば、ある程度は防げる

空気中に含まれている水分等が原因となる事も多いのですが、実は全く防ぐ事が出来ないと言う訳ではありません。

まずはきれいに水分を取り除く事、さらに汚れも同時に取り除いておきます。

さらに表面をコーティングする事も忘れずに行いましょう。

そこで日常的に行っておきたい手入れとしてお勧めなのが、無水アルコールや打ち粉を使って汚れと水分を取り除く事です。

よく時代劇で見かける、あのポンポンとしているのが打ち粉です。

これを利用してまずは本体を綺麗にし、その後油を塗布しましょう

ただ油自体は一度塗布すればずっと放置しておいても良いと言う訳ではありません。

定期的に油を塗布する事が肝要です。

手入れをする事自体は面倒だと感じてしまうかもしれませんが、この様に金属の性質を良く理解した上で手入れを行うと、ある程度綺麗な状態を維持しやすくなります。

 

綺麗に研いでもらう為に必要な事

日頃の手入れをある程度しっかりと行っておけば、劣化を防ぐ事は十分できるのですが、それでもやはり空気中の水分等によってどうしても鉄が酸化してしまう事は珍しくありません。

もちろん自分のコレクションとして残しておくだけであれば、どの様な状態になってしまったとしても本人としては納得と言う事もあります。

しかし文化財とか美術品と言う観点から行くと、表面が酸化してしまっている状態と言うのは決して良好ではなく、その価値を十分下げてしまうのです。

だから売却しようとしても、通常の綺麗な状態に比べると安くなってしまう事も少なくありません。

ではこのような状態になってしまったらどのようにすると良いかと言うと、基本的には研いでもらうと言う事になります。

直接研ぎ師に依頼して綺麗にして貰う事も出来ますが、間に仲介業者を入れて紹介してもらう事も可能です。

鉄でできているので包丁の様に自分でも研ぐ事が出来るのではないかと考える人もいるかもしれませんが、これは非常に危険な事です。

もちろん技術を持っている人であれば問題は有りませんが、素人が砥石を利用したり、クレンザーを利用して表面を綺麗にしようとすると、余計な傷が出来てしまうので、自分では磨かず、専門の所に依頼するようにしましょう。

費用は発生しますが、自分で磨く時に比べるとはるかに綺麗な状態にして貰う事が出来るようになっています。

 

空気中に含まれている水分や、人の肌の表面に付着している塩分などでも酸化してしまう事は決して珍しくありません。

しかしそのままの状態で放置しておくと文化財としても価値が下がってしまうので、定期的な手入れはもちろんの事、必要に応じて研ぎ師等のプロに研いでもらいましょう。

正しい手入れをしておくように心がければ、いつまででも綺麗な状態を保ち続ける事が出来るようになります。