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公開日:2019/11/01  

売りたくはないけど価値は知りたい!査定だけしてもらえる?

自分が持っている日本刀の価値がどのくらい高いのかを知りたいと思っている人は多いでしょう。買取業者に売りたいという依頼をすれば査定してもらうことができ、見積もりをもらえるのは知っている人も大勢います。

しかし、売る気がないけれどどのくらいの価格での売買になるのかを知りたいというときに業者に依頼をしても良いのでしょうか。

結論としては希望を叶えることは可能

日本刀を売りたくはないけれどプロに価値を判断してもらいたいという希望は結論から言えば叶えることができます。買取業者に刀剣の査定をしてもらい、結果が出たときにその価格では売らないと言って断ってしまえば良いからです。

一般的に価格を見積もるだけであれば業者から費用を請求されることはありません。店頭に持ち込んですぐにその場で見てもらうこともできますが、高額での取引が可能と考えられる刀剣であれば業者に家まで来てもらうことも可能です。宅配便で送っても良いという形になっている業者もあって便利だから使いたいと思う人もいるかもしれません。

しかし、その場合には売らなかったときには送料を負担する仕組みなっていることが多いので注意しましょう。最初から売りたくないということを伝えてしまうと断られてしまうケースもありますが、売ろうかどうしようか悩んでいるというスタンスで話を切り出せばまずはどんな日本刀かを見てくれるのが一般的です。

本当は売るつもりがなかったとしても業者が心を読めるわけではないので、安心して依頼をしてみましょう。

断られてしまうケースも知っておこう

買取業者に依頼してどのくらいの価値があるかを知ろうとしても断られてしまうこともあります。「鉄砲刀剣類登録証」があることがまず大前提になり、鉄砲刀剣類所持法によって認められている刀剣でなければまずは登録をしてくるように促されるのが通例です。

業者によっては登録の代行をしてくれることもありますが、費用がかさむことからあまり現実的ではないでしょう。登録証がない場合には所持しているだけで違法なので買取価格を出してくれたら登録するといった交渉にも応じてくれない場合がほとんどです。この場合には潔く登録を済ませてから査定を依頼するようにしましょう。

もう一つのケースとして挙げられるのが日本刀の鑑定書が付いていないことを理由に断るというものです。特に有名な刀工の銘が入っている刀剣の場合には鑑定書がないと受け付けないというスタンスを持っている業者が少なくありません。有名な刀工の作品の場合には贋作がよく出回っていることが多く、精巧に作られていて真贋の見極めがプロでもかなり難しいケースがほとんどです。

そのため、確かに本物だと証明する鑑定書が付いていないとそもそも取り扱わないという対応をされてしまいます。ただ、この刀剣なら鑑定書さえ付けてくれれば査定するという回答をされることも稀ではありません。

鑑定を受けるにはかなりの費用がかかるのは確かですが、それによって真贋がはっきりとして価値も見極めやすくなるのも事実です。将来的にも売るときには鑑定書がないと困るということを念頭に置くと、これを機会にして鑑定に出すことも検討してみたほうが良いでしょう。

基本的にはマナーを守って話をしよう

売る気がないのに買取業者に査定を依頼するのは気が引ける人もいるでしょう。それが本来あるべき姿で、この日本刀を売りたいからいくらで買い取れるかを教えて欲しいといった話の切り出し方をするのはある意味ではマナー違反です。

業者はその意志を汲んでしっかりと価値を吟味して価格を決定してくれるでしょう。その真摯な対応を眼の前で見ると恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。基本的にはマナーを守って話を切り出すのが重要で、たった今すぐに売りたいと思っているわけではないけれど価値を知りたいので査定してくれますかと問い合わせてみるのが賢明です。

そのような言い方をしても善意で査定をしてくれる業者もたくさんあります。業者にとっては将来的に売り先として考えてくれる可能性を高められるだけでなく、他の日本刀を買ってくれる顧客になるかもしれないと考えることもできるでしょう。互いにメリットがある形で取引できるように正直に話をするのが大切なのです。

 

買取業者では売りたい日本刀の査定を無料でおこなってくれるのが一般的で、高額の価格を付けられそうなものなら自宅まで来てもらうことすらできます。売る意志がなくても対応してくれる業者はたくさんあるので、正直に価値を知りたいという気持ちで相談していることを伝えましょう。

ただ、登録証がない刀剣の場合には取り合ってもらえないことが多く、査定してもらうには登録を済ませなければなりません。

また、有名な刀工の作品の場合などには鑑定書を求められることも多くなっています。鑑定書を発行してもらうにはかなりの費用がかかるのは確かですが、将来的に売ろうとしたときにも必要になる可能性が高いので、このタイミングで取得しておくのも賢い方法です。

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