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公開日:2021/11/01  

薙刀は高価買取が狙いやすい?査定基準や相場を確認しよう!


薙刀は、奈良時代から始り、現在でも愛されている武器です。しかし、薙刀について細かく理解をしている方は少ないのではないでしょうか。この記事では、薙刀の歴史から、種類まで細かく解説します。また、高価買取を狙う際のポイントも紹介しているので、ぜひ記事を参考にしてください。

薙刀とはどのようなもの?

薙刀とは、相手を薙ぎ斬ることを目的として作られた武器です。刀の先端が大きく反っているのが特徴的であり、長さによって「大薙刀」と「小薙刀」に分けられています。大薙刀は、長さが210cm~360cmあり、武士から足軽まで広く用いられた主武器です。小薙刀は、210cmよりも小さな薙刀を指しています。

また、薙刀は槍などの武器とは違い、上から下へ切り下げるような使い方です。そのため非力な女性であっても、薙刀は扱えるため、女性からも嗜みの一つとして薙刀術は好まれていました。薙刀の伝統は続いており、現在はスポーツという形で受け継がれています。男女問わず薙刀に興味がある方は、ぜひ一度触れてみてください。

薙刀の歴史

薙刀の歴史は、奈良時代から続いています。聖武天皇や皇后ゆかりの美術工芸術品が収蔵されている正倉院に「手鉾(てぼこ)」という薙刀に似た片刃の武具がありますが、この手鉾が改良されていき、徐々に薙刀へと変わったといわれています。

それから薙刀は進化をしていき、平安時代から鎌倉時代の間、武器として頻繁に使用されるようになりました。薙刀が平安時代から鎌倉時代に使用された理由は、当時の戦い方が関係しています。平安時代や鎌倉時代は、互いが名乗りを上げながら戦う個人戦が基本なため、リーチが長い薙刀が使用されました。

そのほか、薙刀は、斬ることや突くことなど、さまざまな攻撃ができるのも、頻繁に使われた理由の一つでしょう。しかし、時代が進んでいくと同時に戦い方が集団戦法へと変化したため、南北朝鮮時代以降は薙刀ではなく槍が主に使われるようになりました。薙刀の地位が槍に奪われた理由としては、扱いやすさや兜鎧の頑丈さが関係しています。

その後薙刀は、さまざまな流派が生まれ、女性でも扱える武器として発展をしていきます。現在では、スポーツとして愛されており、世界14カ国が国際なぎなた連盟に加盟しています。以上が薙刀の歴史になります。薙刀は歴史ある武器でありながら、現在もスポーツとして愛されています。扱いやすい武器として人気があるため、興味がある方はぜひ薙刀に触れてみてください。

薙刀の種類

薙刀には「静形薙刀」「巴形薙刀」「筑紫薙刀」の3種類があります。それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

■静形薙刀

静形薙刀は、男薙刀とも呼ばれています。静形薙刀の特徴は、反りが浅く、身幅の先が狭い日本刀に似た形をしているのが特徴的です。長さや形状に特徴がないのも、静形薙刀の特徴の一つでしょう。また、静形薙刀の始まりは、鬼から剣術を習った源義経が薙刀術に応用し、静御前にだけ教えたことだといわれています。

■巴形薙刀

巴形薙刀は、女薙刀とも呼ばれています。巴形薙刀の特徴は、切先のほうが強く反り返っており、身幅が広がっているのが特徴的です。長さや形状に規定がないのも巴形薙刀の特徴の一つです。巴形薙刀は、江戸時代に作られた婦人用薙刀の形状でもあるため、巴形薙刀という呼び方は、江戸時代になってからです。名前の由来は、巴前御と関係あるといわれていますが、同時に関係がないという諸説も流れています。

■筑紫薙刀

筑紫薙刀は、九州地方の大名である大友家を中心に、筑紫地方で頻繁に使われていた薙刀です。筑紫薙刀の特徴は、柄に収める茎がないところです。茎がないため、刀身の棟側に櫃という和上の金具を装着し、そこに柄を通して収めていました。

薙刀は高価買取が狙いやすい?

薙刀は現在でもスポーツとして多くの方に愛されています。その一方で薙刀の数は不足しているため、高価買取を狙えるでしょう。また、薙刀は骨董品としても価値や魅力があります。

なぜなら、薙刀で有名な話として、弁慶の五条橋が挙げられるからです。しかし、数が不足しているからといって、付属品や刀刃が欠損していると、薙刀の価値は下がってしまいます。高価買取を狙うためにも、どの時代に誰が作ったものなのか判断できる、証明書や鑑定書があるといいでしょう。

そのほか、名工といわれる人が作っていない場合でも、品質が良ければ高価買取が期待できます。薙刀の場合は柄の手入れが行き届いていて、付属品が付いていれば、基本的に問題ありませんが、売却の際は砲刀剣類登録証が必要になることも、覚えておきましょう。

 

薙刀は歴史がある武器でありながら、現在では、スポーツとして愛されています。また、今でも愛される昔話に登場する武蔵坊弁慶の愛用した武器というエピソードから、骨董品としても人気です。そのため、状態のよい薙刀は高価買取が期待できるでしょう。薙刀の売却を考えているという方は、少しでも高価買取をしてもらうため、本体だけではなく付属品も残しておいてください。また、薙刀を売却する際は、銃砲刀剣類登録証が必要になることを覚えておきましょう。

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