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公開日:2019/05/15  

刀剣を買取に出すなら!刀専門店・古物商それぞれのメリット・デメリット

家に刀剣があり、保管に困っているなら買取に出す方法があります。

刀専門店と古物商のどちらも利用できますが、正しく査定されないと安く買い叩かれてしまうでしょう。

どちらも専門性がありますが、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

 

刀専門店を利用するときのメリット・デメリット

刀専門店のメリットは、常に刀剣の取扱を行っているから、情報に詳しく正しい目利きができる可能性が高いところです。作成した刀匠の名前などから、どの年代に作られたかもすぐに見極めてくれるでしょう。

刀剣のどこをチェックすれば、価値が判断できるか知っているので、すぐに査定を行って現金化できるところもメリットです。刀剣のコレクターがお得意先として多くいて、独自の販路を持っているため、無名の刀匠が作ったものでも高額な値段が付く可能性があります。ボロボロで錆びついた刀剣であっても、刀専門店は自社で研ぐ事ができたりお抱えの研ぎ師がいたりするため、問題なく買取してもらえることが多いです。

デメリットといえるのは、刀専門店の看板を掲げているからといって、全てが目利きではないことです。中には開業したばかりだとか、儲けを優先して都合がいい査定ばかりを繰り返す不当なところもあります。取引実績がなかったり信用を失ったりしていれば、当然十分な販路を持っていませんので、よほど名のある刀匠が作った刀以外は売れる可能性が低くなるため査定価格が極端に下がってしまうことがあります。

優れた目利きがいるところか外見では判断できないため、刀専門店だからといって一概に信用しないことが大切です。持ち込む前に、お店の評判などを十分に確認することが大切でしょう。  現金化できればどこの刀専門店でもよいという考えは損に繋がりますから、しっかりと価値を判断できる刀専門店を利用しましょう。

 

古物商を利用するときのメリット・デメリット

古物商のメリットは刀剣専門店よりも店舗数が多く、持ち込んで査定してもらいたいときにすぐに店舗を見つけやすいことです。近くに店舗がない場合は宅配での買取を依頼することが可能ですが、刀剣は梱包の仕方に気を使う必要がありますし、送料も高くなりがちです。

しかしながら店舗数が多いと、気軽に足を運ぶことができます。ある程度年代が古いものであれば、どんなものでも買取してくれるところも魅力です。刀剣の中身が錆びついていても、鍔や鞘が見事なものであれば、個別に査定してくれます。古物商の顧客には、部分的なコレクターが多いからです。

デメリットは刀専門店とは違い、刀剣に詳しいスタッフが居るかによって査定額にかなり幅が出る可能性があることです。価格を算出するときに参考にする値段が書かれた資料をたいてい持っていますが、きちんと刀匠や年代を判断できるかは、目利きかどうかや刀剣の判断をどれだけして経験を積んできたかによって異なります。

古物商が刀剣のコレクターをどれだけ顧客に抱えているかによっても違ってくるため、昔から営んでいる老舗であっても、販路が狭ければあまり高額な値段はつきません。また、自社で修復できる技術を持っていない可能性が高いため、あまり錆びついているものは受け付けてくれない可能性があります。依頼する前に刀剣の対応が可能か、これまで取引実績があるか確認を済ませてから利用する必要性があります。

 

刀専門店や古物商を利用して失敗しない方法

保管できなくて手放すとはいえ大事な刀剣ですから、不当に安く値段を付けられるのは避けなければなりません。だからといって、正しい査定ができますかと質問するわけにもいかないので、失敗しないためには比較することが重要です。

1箇所だけで見てもらうと高いか安いか分からず、正しい判断が行われているか見極めが難しくなります。だからこそ複数の店舗で見てもらうことが大切です。いくつも店舗を回るのは大変ですし、宅配で何度も送ったり返送してもらったりするのも大変でしょう。

こんなときに利用したいのが、仮査定をしてもらう方法です。刀剣の取扱を行っている店舗をいくつかピックアップし、写真を撮影しメールなどに添付して送り、おおよその金額を教えてもらう方法です。

写真の撮り方は、全体が写る1枚だけではきちんと判断ができません。柄の部分に入る茎やしのぎの状態がわかるもの、鞘や柄があればその写真も必要です。箱書きやお墨付きなどがあれば、それも写して送る必要があります。全体的な長さや刃渡りなどの情報を、メールに書き込んで送るとよりよいです。特に茎の部分は刀匠の名前や作られた年代が彫られることが多いので、柄から外せるときは取り出して写した方がよいでしょう。

より高い値段をつけてくれたところに、正式に価値判断を依頼すれば、損をせずに済みます。また、その金額になった理由を返信してくれる店舗であれば、より信頼できるでしょう。

 

刀剣を売るとき、刀専門店と古物商それぞれにメリット・デメリットがあるので、1箇所だけで査定を済ませないのがベストな方法です。損をしないためにもしっかりと店舗選びを行って、信頼できてより高い価格を提示してくれるところに買取を依頼しましょう。

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